「崖の上のヤギ」ポニョに「動く城」!?山梨から2時間半かけ専用小屋がやってきた

スポーツ報知
小屋をプレゼントされ、満足そうなポニョ

 千葉県佐倉市の京成線沿いの斜面に約3か月すみ着き、“崖の上のヤギ”として話題になった「ポニョ」が、8月11日に保護されてから1か月以上が経過した。同29日から同市の観光施設「佐倉草ぶえの丘」で一般公開されているポニョに、専用の小屋が贈られていたことが21日、分かった。

 自身もヤギ2頭を飼う山梨県大月市の木工作家・井出友紀子さんが「ポニョちゃんの所に雨よけがないのを知って、何とかしてあげたいと思った」と、佐倉市に小屋の寄贈を申し出た。手作りで木の板を組み立て、ペンキで色を塗るなど4日間の作業で完成。13日に車で約2時間半かけて、草ぶえの丘まで届けた。

 ポニョは生後約7か月のメス。身体能力が高く、井出さんは「屋根に乗ってサクを跳び越えないように」と、高さ約1メートルの小屋の屋根を、足場になりにくい三角にするなどデザインを工夫。色も「冒険、幸福、成功」の意味を込めて明るいオレンジに塗った。「ヤギを飼っていると他のヤギもかわいいし、幸せになってほしい。見に来る人も『これから寒さは大丈夫?』と心配かもしれないので、小屋があることで安心してもらえたら」と願っていた。

 同園の西野剛史主査(45)は「本当にありがたい」と感謝。ポニョも小屋でエサを食べるなど、お気に入りのようだ。公開当初は他の5~9歳のヤギ8頭の中で一番おとなしいエミ(メス、7歳)と生活も「体が小さいので、いじめられた」(西野さん)ため、1日で“一人暮らし”に。まずは半年ほど体の成長を待つという。

 ポニョの公開前と比べて来場者が約2倍に増えるなど、効果は抜群。西野さんは「寂しがり屋ですね。最近は人が多い方が安心するみたいで、いなくなると大声で鳴く」と人にも慣れた様子。“借りぐらし”の新天地で、山梨からお似合いの“動く城”も贈られ、ますます愛される存在になりそうだ。(竹内 竜也)

 ◆ポニョ捕獲、一般公開までの主な経緯

 ▽5月中旬~下旬 佐倉市内で60代男性に飼われていたが、高さ約1メートルのサクを跳び越え脱走。近所の斜面にすみ着く。

 ▽7月 斜面生活が約2か月となり、メディアで報じられ話題に。飼い主が「“崖の上”にいるから『ポニョ』」と命名。見物人でにぎわい、佐倉市には「捕獲すべきだ」などの声が。

 ▽8月11日 むつざわヤギ牧場(睦沢町)の協力で、3度目の捕獲作戦がついに成功。オスとメスの子ヤギによる誘い出しが奏功した。体調管理のため、一時的に同牧場で保護される。

 ▽同29日 飼い主が佐倉市に無償譲渡し、草ぶえの丘で一般公開。同市がスタジオジブリから「ポニョ」という名前の使用許可を得たことでも注目された。

社会

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請