三遊亭金馬、91歳の父・金翁と並ぶ口上に「ウルっと来ました」…襲名披露スタート

襲名披露口上を行った(左から)林家正蔵、柳家権太楼、金時改め三遊亭金馬、金馬改め三遊亭金翁、鈴々舎馬風、柳亭市馬(撮影・横井洋司)
襲名披露口上を行った(左から)林家正蔵、柳家権太楼、金時改め三遊亭金馬、金馬改め三遊亭金翁、鈴々舎馬風、柳亭市馬(撮影・横井洋司)
終演後に会見した5代目・三遊亭金馬(左)と三遊亭金翁
終演後に会見した5代目・三遊亭金馬(左)と三遊亭金翁

 5代目三遊亭金馬襲名披露興行が21日、東京・上野の鈴本演芸場で初日を迎えた。

 金時改め5代目・金馬(57)はトリで「厩火事」を口演。現役では最長となる芸歴79年を誇り、次男に名跡を譲った金翁(91)は釈台を前に、脳梗塞でのリハビリをネタにした「金翁誕生」を披露した。

 披露口上では鈴々舎馬風・最高顧問(80)、柳亭市馬会長(58)、林家正蔵副会長(57)、柳家権太楼・相談役(73)が登場。市馬会長が「(口上は高齢者が多くて)やすらぎの郷みたい」と笑わせ、正蔵は母・海老名香葉子さんが戦災孤児になり、3代目・金馬に引き取られて我が子のように接してくれたエピソードを披露。同い年の金馬に「晋平ちゃん、泰孝くんと呼び合う中でした」とエールを送った。

 異例の名跡の“生前贈与”で実現した親子が並ぶ口上に金馬は「父が長生きしてくれたお陰。ウルっと来ました。泣いたらシャレにならないのでこらえました」と話した。

 金翁は昨日、金馬はこの日、3代目・金馬の墓参りをした。金馬は「報告? 私でよろしいんですかと…。『親子で名前を小さくしやがって』と言われないように」と決意表明。墓石の「金馬」の文字をなでて口にあてて、力をもらい大初日に挑んだという。

 金馬は「『金時』とのお別れが寂しいです。楽屋で正蔵さんに『いつしっくりくるんですか?』と聞いたら、『まだしっくり来ていない』と言われました」と苦笑いを浮かべた。

 コロナ禍で客席数の半分の人数制限の中、満員の船出に金翁は「せがれの襲名にお客さんが盛り上がってくれてうれしい。生きている限りは落語をやります」と笑顔で生涯現役を宣言。金馬は「ホッとしました。あとは1日1席やるだけ」と気持ちも新たにしていた。

 襲名披露興行は30日まで鈴本演芸場で。10月上席(1~10日)は新宿末広亭、同中席(11~20日)は浅草演芸ホール、同下席(21~30日)は池袋演芸場。11月上席(1~10日)は国立演芸場と計50日間、寄席を回る(金翁の出演日は初日と中日=5日目)。合間の10月31日は、「博多・天神落語まつり」での「祝・金馬・金翁 W襲名」に親子で出演する。

襲名披露口上を行った(左から)林家正蔵、柳家権太楼、金時改め三遊亭金馬、金馬改め三遊亭金翁、鈴々舎馬風、柳亭市馬(撮影・横井洋司)
終演後に会見した5代目・三遊亭金馬(左)と三遊亭金翁
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