【北澤豪が見た】久保建英、11分で魅せたインパクト

久保建英
久保建英

◆スペイン リーガエスパニョーラ第2節 ビリャレアル2―1エイバル(19日)

 日本代表MF久保建英(19)のビリャレアルは、ホームでエイバルを2―1で下し、今季初勝利を挙げた。後半40分から右FWで出場した久保は同43分にドリブル突破して好機を作ると、ロスタイム5分には左足でシュートを放つなど積極性が光った。スポーツ報知で評論家を担当する元日本代表MF北澤豪氏が、存在感を示す久保の現状を分析した。

 強烈なインパクトを残した。ベンチ前でマスクを外した久保は、後半40分にピッチに立った。開幕戦よりも短い11分間のプレー。それでも同43分に右サイドを突破すると、同ロスタイム5分にはまたぎフェイントから左足でシュートを放つなど存在感は際立った。

 北澤氏「前節よりも自分が欲しいタイミングにパスが来るし、彼のラストパスに周囲の理解も感じた。チーム内での信頼度が高まってきている証拠」

 海外移籍した日本人がまず苦しむのは、相手よりも味方といえる。信頼を得られるまで練習でパスが回ってこない。ある日本代表選手は「最初は名前すらまともに呼んでもらえなかった」とも言う。リーガ2年目とはいえ、久保は新天地で最初の関門をやすやすと飛び越えた。コーチには身ぶり手ぶりを交えて役割を確認し、思い通りにワンツーパスが返ってこないと不機嫌な表情も見せた。異国の地で、これだけ堂々と主張できる日本人は多くない。

 北澤氏「年齢を全く気にしていないし、途中出場でも何かしら残そうとしている。スペインの地で育ったメリット。競争が激しいバルセロナの下部組織にいた幼少時から身についているものだと思う。自分の価値を高めていこうという意思が画面からも伝わるし、全てのプレーに主張がある」

 エメリ監督は「タケは刺激を与えるために準備していた。よくやってくれた」と評価し、地元紙「アス」も「クオリティー、スピード、自信を示した」と報じた。次節は、敵地で“古巣”バルセロナ戦に挑む。先発も期待されるが、切り札にもなり得るのが久保だ。

 北澤氏「リーガは交代枠が5つだし、監督としても試合途中に変化を与えられる選手はベンチに欲しいはず。ただ、彼自身もチームも良い方向に進んでいるので、今後も楽しみ」

 得点やアシストこそないが、久保が新天地で順調な滑り出しを見せている。

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