羽生善治九段、50歳での竜王挑戦を決め「誕生日までまだちょっとありますけど(笑)」…会見全文

竜王挑戦を決めた羽生善治九段(日本将棋連盟提供)
竜王挑戦を決めた羽生善治九段(日本将棋連盟提供)

 将棋の羽生善治九段(49)が19日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第33期竜王戦挑戦者決定3番勝負の第3局で丸山忠久九段(50)に先手の99手で勝利し、通算2勝1敗で豊島将之竜王(30)への挑戦権を獲得した。前人未到のタイトル獲得通算100期を目指す2年ぶりのタイトル戦となる。

 局後に行われた会見での質疑応答は以下の通り。

 ―本局を振り返って。

 「序盤戦から力戦模様というか、手探りの展開が続きました。漠然としてハッキリしないような将棋だったな、という感想です」

 ―2年前、タイトルを失った竜王戦での再挑戦です。

 「タイトル戦の舞台に参加できないと(獲得の)チャンスはないので、挑戦者になれたのは非常に良かったなあ、というふうに思っています。まだ終わったばかりなので気持ちの準備は全く出来ていませんが、開幕までに調整して良いコンディションでスタートを切れたらいいなと思っています」

 ―豊島竜王の印象は。

 「豊島さんは最新型に精通していますし、攻めても受けてもミスがない。力強さは棋譜で見ているだけでも感じますので、7番勝負の舞台で顔を合わせることを非常に楽しみに思っています」

 ―タイトル戦から遠ざかっていたが、今回挑戦権を得た要因は。

 「まあ、他の棋戦では勝ち進んでいないので、今回挑戦できたのは幸運だったなと思っています。機会を生かせてよかったなと」

 ―7番勝負に向けて。

 「2日制ですので、序盤でリードされると苦しいです。作戦面で準備しておくことが大事なのかなと思っています」

 ―50歳での挑戦になる。

 「誕生日(27日)まで、まだちょっとありますけど、50代になってタイトル戦に出られることは棋士として名誉なことと思います。ただ、それは満足することではなく、励みにして前に進んでいけたらと思います」

 ―現在の最年長タイトルホルダーは36歳の渡辺明3冠。一回り下まで世代交代が進んでいる。

 「30代、40代でも強い人はたくさんいますし(45歳の)久保さん(久保利明九段)が王座に挑戦中ですし、同年代の人たちも変わらずに活躍している。世代にこだわらず、目の前の一局を一生懸命やっていくということです」

 ―藤井聡太2冠の存在は刺激に?

 「刺激というか…2冠ですからね。大きな実績を残されているわけですから、対局を見たり棋譜を参考にしたりして勉強しています」

 ―タイトル戦が日常だった頃と今とでは違う。どのように日常は変化したか。

 「移動が少なくなって、体調面で楽になったところはありますね。ただ、大舞台も2日制の対局もなかったので、(今回)どうなるのかはやってみないと分からないところはあります」

 ―最近ではどのように将棋に取り組んでいるのか。

 「課題というか、考えなくてはいけないことがたくさんありすぎて、最近の将棋を理解しているかは分からないです。ただ、自分なりにちょっとずつ遅れを取らないように、とは考えてきました」

 ―今、100期という節目をどのように捉えているのか。

 「もちろんタイトル戦に出ないことにはどうにもならないことです。最近はその機会もなかったので、考えることもなかったというのが実感です。ただ、大きな記録が懸かるシリーズでもあるので、舞台にふさわしい将棋を指したいです」

 ―50歳という年齢をどのように感じるか。

 「将棋は幅広い年代でできる競技です。50代は50代なりの将棋を指していけたらいいなとは思っています。どういうものになるのか、ということはこれからの課題にはなりますけど」

 ―無冠になってからの2年間は、それ以前とどのように違ったのか。

 「なかなかタイトル戦に近づくことは難しかったですし、強い人はたくさんいるので、一局一局を一生懸命やってきたということです。たくさんのタイトル戦に出てきた時期から、1年も経てば(過去のことは)忘れてしまいます。目の前の課題に集中していくことだけでした」

 ―22日には王将リーグも開幕する。藤井2冠との初戦になる。

 「来週からすぐ始まって間隔も詰まっているので、気力を充実させてやっていかなくてはいけないなと思っています」

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