ラグビーW杯、27年再招致へトライ「もう一回やらせてよ」8強から1年…森重隆会長インタビュー

 1年前の9月20日、ラグビーW杯日本大会が開幕した。この日、日本代表は1次リーグ初戦でロシアと戦い、松島幸太朗(27)の3トライなどで逆転勝ちし、初8強への歴史的な一歩を踏み出した。日本中を巻き込んだ熱狂から1年、日本ラグビー協会の森重隆会長(68)がインタビューに応じ「ワンチーム」で最短で2027年のW杯再招致に意欲をみせた。(取材・構成=小河原俊哉、大和田佳世)

 アジア初のW杯開催、日本代表8強でラグビーを取り巻く環境は一変した。

 「全国民が注目してくれたことが一番。ただただ大きいヤツが当たるだけじゃなくて、文化があると認識してもらえた」

 年が明け、代表勢が出場した1~3月のトップリーグの試合には計42万人を動員し、現行集計方式で初めて1開催平均1万人を超えた。裾野も広がり、W杯期間中に小学生以下の競技者が2200人以上も増えた。

 競技を始めた子供たちが「20歳、25歳になった時の夢」となるのが2度目の自国開催W杯。森氏は「個人的な意見」とした上で27年大会招致に意欲をみせた。

 「今の段階では(可能性は)ある。これだけ成功したんだから、もう一回やらせてよ、と。日本の素晴らしさを知ったワールドラグビー(国際統括組織)も『また?』とは言わないでしょう。(交流のある)ボーモント会長の在任中にどんどんPRしようと思う。キーワード? ワンチームでしょう」

 招致プロセスは来年2月から始まるが、既にオーストラリア、ロシアは動いている。22年5月に31年大会と女子25、29年大会が同時に決定予定。森氏は「女子の方が可能性があるかもしれない」と男女ダブル招致も視野。11月までに理事会で検討し、実際に立候補するかどうかも含め判断する。

  • 昨年のW杯、アイルランド戦で勝利し喜ぶ日本代表

    昨年のW杯、アイルランド戦で勝利し喜ぶ日本代表

 コロナ禍で年内の代表活動は断念となった。欧州の国際大会参加、南半球遠征などを検討したが、実現に至らなかった。

 「ファンに言えることがないのが残念。来年6、7月に(今年対戦予定だった)イングランド、アイルランド、スコットランドとやる!と言いたいが、そういう状況じゃない。(今秋に)ニュージーランドへ行けると思ったらやっぱりダメになったり。難しい」

 継続的な強化、人気継続、普及とあらゆる面で痛手の1年となった。しかし、23年フランス大会4強、その後の自国開催で目標に掲げる「優勝」に向けて現状を嘆いてばかりはいられない。

 「日本代表が強くないと国民は目を向けてくれない。手の届くところに来たんだから、どう維持するかが我々の課題。あれだけ強いんだから、前向きにいこう!」

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