【東京六大学】早大・早川隆久、17K1失点完投 ドラフトの目玉へ評価急上昇 競合必至…小宮山悟監督「無双状態だね」

17奪三振の力投で完投勝利を挙げた早大・早川(カメラ・佐々木 清勝)
17奪三振の力投で完投勝利を挙げた早大・早川(カメラ・佐々木 清勝)

◆東京六大学野球 第1週第1日 早大7―1明大(19日・神宮)

 早大の155キロ左腕・早川隆久(4年)が、10月26日に行われるドラフト会議の目玉に浮上した。秋季リーグ戦が開幕し、明大を相手に9回2死まで準完全ペースで2安打1失点完投勝ち。2回を除く毎回の17三振を奪う圧巻の投球で明大の153キロ右腕・入江大生(4年)とのドラ1候補対決を制し、視察した12球団のスカウトからは「アマ球界NO1」の声も聞かれた。春秋連覇を狙う法大は、152キロ左腕・鈴木昭汰(4年)の好投で東大に先勝した。

 面白いように相手打者のバットが空を切った。早川の投じた123球目。148キロが外角低めに決まり、空振り三振でゲームセットだ。「低めに集めることができた。真っすぐとカットボールのコンビネーションが良かったです」。9回2死からの失点でリーグ戦初完封こそ逃したが、圧巻の投球で明大打線をねじ伏せ、開幕戦を完投勝利で飾った。

 リラックスした投球フォームから投げ込む直球は最速152キロを計測した。キレのあるスライダー、カットボールで3回先頭から5者連続を含む17K。明大の田中武宏監督(59)は「野手陣にはどれだけ工夫できるか指示していたが、それを上回るピッチングをされた」と白旗を掲げた。

 念願の対決だった。明大の入江は高校ジャパン時代のチームメート。当時は打者だった入江が大学で投手に専念すると聞き、神宮の舞台で投げ合うことを約束し合った仲だ。それが、4年秋に初めて実現し「すごく意識したし、うれしい一日でした」。

 だがマウンド上では冷静さを保ち続けた。「(試合開始の)整列をした時から入江の目つきがすごかった」と言うほど気合十分の相手に対し「受け身になったら押されてしまう。自分のスタイルを崩さずに投げられたのが良かったと思います」。格の違いを見せつけて、今秋ドラ1候補対決を制した。

 辛口で知られる元ロッテ投手の小宮山悟監督(55)も「あれだけのボールが投げられるということで、自信を持って送り出している。無双状態だね」と絶賛だ。主将の重責も担う早川は「このような勝ち方は自信になる。勢いを感じながら、その中でも地に足をつけて。一戦一戦、戦っていく」と次戦を見据えた。エースとして白星を積み重ね、有終の美を飾るつもりだ。(灰原 万由)

 ◆早川 隆久(はやかわ・たかひさ)1998年7月6日、千葉・横芝光町生まれ。21歳。小1でソフトボールを始め、横芝中で軟式野球に。木更津総合高では2年春、3年春夏の甲子園に出場し、3年時は春夏連続8強。高校ジャパンにも選ばれた。早大では1年春にリーグ戦デビュー。通算47登板で9勝12敗、防御率2・97。179センチ、72キロ。左投左打。

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請