マラソン五輪代表の服部勇馬が1万メートル自己ベスト「2時間3分出したい」

服部勇馬
服部勇馬

◆陸上全日本実業団対抗選手権第2日(19日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)

 男子1万メートルで、東京五輪マラソン代表の服部勇馬(26)=トヨタ自動車=が日本歴代23位となる27分47秒55で日本人トップの7位になった。7月15日のホクレンロングディスタンス網走大会でマークしたばかりの27分56秒32の自己ベスト記録を8秒77更新。東京五輪マラソン代表選考会(MGC)で2位に入り、代表の座を獲得してからほぼ1年。延期になった本番に向けて成長を続けている。

 服部の会場インタビュー、リモート会見のコメントは以下の通り。

 会場インタビュー

 「できる限り先頭につきたいという思いだった。前半思った以上に速い入りをしたので、8000メートルからは勝負に徹した。(400メートル)68秒ペースなら押せる感じがした。できれば年末にマラソンを、と考えていて、その一環で今回も出させてもらった。予想以上に走れているので、ケガなく練習を続けていきたい。(今年は五輪が)延期で、競技力を上げられる期間。(来年は)自分自身の夢の舞台があるので、そこに向けていい1年にしたい」と服部は意欲的に話した。

 以下、リモート会見で。

 ―記録について

 「レースは思っていたより速いペースで進んだ。(400メートル)66秒は余裕を持って走れるので、流れに任せて進めた。ホクレンの時と状態は同じくらいだと思ったので、ホクレンの時より刺激が入ってタイムは満足している。とにかく故障だけは気をつけたい」

 ―今後について

 「66秒で25周押し切ることができないと2時間3、4分台は難しい。まだ半分しかいけてないので、よりスピード、持久力を磨いて2時間4分、3分と出せる選手になりたい」

 ―きょうのレース展開について

 「僕一人だけでレースを進められればもう少し順位のことは考えずに走れた。鈴木健吾君(富士通)がいたことで、より順位を意識して、タイム以上に順位を意識したところがあるので、7000メートル手前で動かしにはいったけど、中々切ることができなかった。そのあたりは課題があると思った」

 ―夏場の成長の手応えについて

 「ホクレンはタイムをしっかり狙うイメージで出場した。今回は年末にマラソン出たいと思っているので、(月間)1000キロくらい走り込んだ中でのレース。練習の一環で出たレース。タイムは狙っていたけど、位置づけとしては練習の一環という位置づけだった」

 ―トラック競技の位置づけは?

 「1万、ハーフマラソンでスピードの絶対値を上げないと2時間5分くらいまではいっても、それ以上を目指すにあたってはスピードは絶対的に求められる。そういったところは今後も求めていかないといけない。日本人で戦うというより、ケニア選手は日本にたくさんいるので、そういう選手と勝負したい。ただ、今日も半周以上トップにはつけられているので、力の差はかなりあるけど、世界に目を向けてより戦っていきたいという気持ちは昔よりも強くなっている」

 ―きょうのタイムの価値は?

 「中山竹通さん(27分35秒33)や瀬古利彦さん(27分42秒17)は当時のシューズなど状況が違う。(きょうは)これだけ良い条件で走らせてもらって、ケニア人選手もいた。僕が上回っては全くいないし、瀬古さんや中山さんのような強さがマラソンであるわけではない。まだ、近づけるような存在ではない」

 ―2時間5、6分は出せる自信は?

 「(自己ベストが)2時間7分30秒の選手だし、6分が出せる自信はまだまだないけど、2~3年前に比べると5分、6分は身近に感じられるタイムにはなったと思っていて。5分台を達成した時、目標が見えなくなってしまわないように3、4分という目標設定をしていかないと。目標を達成すると燃え尽きてしまう可能性もあるので、今のうちにチームメートと一緒に練習しながら、日々、世界との差を痛感しながら練習している」

 常に向上心を持ち、謙虚な服部は別室でリモート会見を終えた後、報道室に顔を出し「ありがとうございました!」と一言、爽やかにあいさつし、競技場を後にした。

 服部の通過タイムの手元計測は以下の通り(1000メートルのラップタイム)。

1000メートル 2分46秒

2000メートル 5分30秒(2分44秒)

3000メートル 8分15秒(2分45秒)

4000メートル 10分59秒(2分44秒)

5000メートル 13分45秒(2分46秒)

6000メートル 16分31秒(2分46秒)

7000メートル 19分23秒(2分52秒)

8000メートル 22分14秒(2分51秒)

9000メートル 25分5秒(2分44秒)

1万メートル 27分47秒55(2分42秒55)

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