三宅諒、昨年高校王者に負けて初戦敗退…「Uber Eats」バイトや電撃婚で話題

スポーツ報知
男子フルーレ予選1回戦、劣勢に膝をつく三宅諒(カメラ・矢口 亨)

◆フェンシング全日本選手権 第2日(18日、駒沢体育館)

 2種目が行われ、男子フルーレでは、フードデリバリーサービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」配達員のアルバイトや、電撃婚で話題になった2012年ロンドン五輪団体銀メダル・三宅諒(29)=フェンシングステージ=が初戦で姿を消した。昨年高校総体王者で16歳の飯村一輝(龍谷大平安高)に10―15で完敗。昨年覇者の永野雄大(中大)と16年王者の松山恭助(JTB)が26日の決勝に進出した。

 完敗した三宅は防具マスクを脱ぎ、苦々しい表情をさらした。8月に一般女性と結婚したことを今月16日に自身のSNSで公表。人生の新たな船出を飾るはずが思惑通りとならず、「新婚なのに、と思われてしまっているのに妻には申し訳ない。非常にふがいない結果」と肩を落とした。

 16歳の飯村の細かい剣さばきと素早いカウンター攻撃に苦戦。接近戦の突き合いではマスクの塗料がはがれて右目に入るアクシデントもあり、最後まで巻き返すことはできなかった。

 コロナ禍で各種目の出場人数が大幅に縮小され、16人で決勝進出を争う今大会で最も話題を集めた。4月から競技活動資金を稼ぐ目的などで配達員を始め、コロナ禍で戦うアスリートとして名をはせた。スポンサー4社の獲得に成功したといい、「一番のサポーター」という人生の伴侶もゲット。左手薬指の指輪を初披露して「人生が充実してる。結婚したぜ、よっしゃ、みたいなのも強いけど、スポンサーとの接し方を再認識したのが大きい」と振り返った。コロナ禍での激動の日々を「ファンタジーじゃないけど、特別な世界に迷い込んでた」と独特な表現でまとめた。

 今大会は五輪代表選考がかからないが、初戦敗退は痛い。「僕は実質的に(五輪候補の)5番手。(全日本は五輪に)直接的に関係ないのは明白だけど、周りの期待度として、ここで負けたのはかなり大きなマイナス。このままいくと年齢でも難しい。いつあるか分からない次の試合で、ここで優勝することで印象を良くしたかった」と嘆いた。

 崖っぷちの五輪代表入りへ。これまで何度もつまずいては立ち上がってきた29歳は「必ず結果を出すことを皆さんとお約束します」と宣言した。(小河原 俊哉)

 ◆三宅 諒(みやけ・りょう)1990年12月24日、千葉・市川市生まれ。29歳。慶応高、慶大卒。小学1年から競技を始め、6年時に全国大会優勝。高校時に出場した2007年世界ジュニアで日本人初の金メダル獲得。12年ロンドン五輪は太田雄貴(現日本協会会長)らと男子団体で銀メダルを獲得したが、リオ五輪は代表落ち。178センチ、72キロ。

 ◆男子フルーレの五輪への現状 昨年4月以降の主要国際大会の成績に基づいた五輪ポイントランクで、団体と個人のいずれも出場枠を獲得できていない。そのため、日本代表強化本部長らの推薦で決まる男女8人の開催国枠での出場が見込まれる。個人戦にも出場可能な団体代表は2人で世界ランクで上位の敷根、西藤、主将の松山のほか、昨年12月のW杯団体で代表入りした鈴村が候補となっており、三宅は5番手となっている。

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