【杉山愛の目】ハード→クレーの適応は大変、体に違う負担…大坂なおみ、全仏欠場

ハードコートの全米オープンを制した大坂なおみ(ロイター)
ハードコートの全米オープンを制した大坂なおみ(ロイター)

 全米オープンで2年ぶり優勝を果たした大坂なおみ(22)=日清食品=が18日、自身のツイッターで27日開幕の全仏オープン(パリ)の欠場を表明した。全米前哨戦から抱える左太もも裏痛が影響し「十分に準備する時間がない」と説明。今後のツアー日程は新型コロナウイルスの影響で中止・延期が相次いでおり、このまま今季終了を迎える可能性もある。

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 「欠場」という判断から全米をいかによく戦ったかが分かります。1回戦からタフな戦いを続け、横綱のような内容で勝つプレッシャーはすさまじいものがあります。左太もも裏は期間中、アドレナリンが出て気持ちで持っていけましたが、治らないまま酷使した。心も体もギリギリ出し切った大会後はハ~ッとなるでしょう。私も(4大大会62回連続出場で)シングルスは最後まで残ったことはありませんが、単複、混合複とフルに出場した時は「終わるまで…」と思ってやっていました。大坂選手は休養と充電が必要でしょう。

 また、ハードコートからクレーコートに適応するのは本当に大変です。足をスライドできるので守りやすい面はありますが、慣れている選手にとって、の話。ラリーなどで逆を突かれると返球しにくいし、ハードコートとは異なるフットワークで体に違った負担がかかります。長いラリーに対する我慢強さ、忍耐力も求められます。

 例年の全仏から(芝の)ウィンブルドンへの移行は頭に入っているので何とかなりますが、今回は異例のこと。大坂選手はもともとクレーが苦手ですし、時間がなさすぎます。残念ですが、総合的な判断は尊重したいと思います。(元ダブルス世界ランク1位)

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