うれしい出来事でも、手放しには喜べない小室哲哉氏の復帰

12日にトークイベントを行った小室哲哉氏
12日にトークイベントを行った小室哲哉氏

 「2018年1月に、無謀にも引退宣言をしてしまいましてですね…。今日は音楽家として呼んでいただいて。おこがましいとは思ってはいたんですが、勇気を持って来ました。よろしくお願いします」

 音楽プロデューサー・小室哲哉氏が、12日に行われた映画「朝が来る」(河瀬直美監督)のトークイベントにゲスト出演した。

 独特の声のトーン、ボソボソとしゃべる感じは、いつもと変わっていなかった。引退会見時と比べれば、少しばかりふっくらとした印象。血色は良く、元気そうな様子をうかがわせた。

 18年1月、一部週刊誌による看護師女性との不倫疑惑が報じられ、発売翌日の会見で芸能界引退を表明。公の場に現れたのは1年1か月ぶり、昨年8月の双葉郡中高生交流会「FUTABA 1 DAY SUMMER SCHOOL」(福島・広野町)以来だった。

 90年代の日本の音楽界をけん引した希代のヒットメーカー。今年に入って秋元康氏のオファーを受け、7月に乃木坂46の配信限定シングル「Route 246」の作曲・編曲を務め、活動を再開させた。もう1度、表舞台でやるというのであれば、それは構わない。TKサウンドを聴いて青春時代を過ごした記者にとっても、うれしい出来事だ。

 ただ、手放しには喜べない。あれだけの会見を開いたのだから、なし崩し的に復帰するようなことは避けるべきだ。あの会見で発した言葉の意味は? 「引退」のフレーズの重みは? すっきりしない部分だけが残るから。イベント冒頭の小室氏の「無謀にも―」という表現も、すんなり入ってこなかった。

 ネット上では、TM NETWORKの「Get Wild」を聴きながら、爽快に退勤する「Get Wild退勤」が話題沸騰中。数々の名曲が今なお輝き続ける。だからこそ、カムバックする場合には、公式サイトでのコメント掲載でもいい、会見を開いたっていい。ケジメを付けて戻ってきてほしい。(記者コラム)

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