フェンシング全日本選手権が開幕 女子エペで佐藤希望が5年ぶり6度目制覇に王手 コロナ対策徹底に「検査の方が緊張した」

5年ぶり制覇に王手をかけた、ママさんフェンサーの佐藤希望
5年ぶり制覇に王手をかけた、ママさんフェンサーの佐藤希望

◆フェンシング全日本選手権第1日(17日、駒沢体育館、無観客)

 女子エペが行われ、来夏の東京五輪で3大会連続出場を目指す佐藤希望(旧姓・中野、34)=大垣共立銀行=が、5年ぶり6度目の制覇に王手をかけた。準決勝で、昨年準優勝の大石栞菜(27)=山九=を15―9で破った。

 佐藤は一昨年の準優勝者で、18歳の寺山珠樹(日大1年)を相手に、3連覇を果たせなかった16年大会以来、4年ぶりの決勝舞台に挑む。決勝は26日に東京・港区ニューピアホールで無観客で行われ、試合の模様はAbema TVで生中継される。

 新型コロナウイルスが感染拡大して以降、五輪実施の対人競技で国内主要大会が実施されるのは初めて。出場選手を当初予定の半分となる16人に絞って実施。感染防止に、ユニホームでの汗ふきが禁止され、ピスト横にタオルを置く専用かごが設置され、使用後のベンチは消毒も徹底された。

 いつもと要領の異なる試合に、佐藤は「試合より(コロナ感染の有無を調べる)検査の方がめちゃくちゃ緊張して。もしも帰ることになったらどうしようかと。逆に試合前に疲れました(笑い)」と笑った。

 12年ロンドン、16年リオの両五輪後に出産し、7歳と3歳の男の子を持つ2児の母。育児と仕事、競技もこなし、コロナ禍で練習もままならない環境で作り上げてきたプロ根性に、太田雄貴会長も「さすがの一言」と“あっぱれ”の太鼓判。「ここに焦点を合わせてきて、落ち着いた試合運び、ゲーム展開、焦ることなく行くときはいく彼女の持ち味が出た」と絶賛した。

 自粛期間中は新技の習得にトライ。間合いに入りづらくするために、相手の剣をたたいてけん制する“ジャブ攻撃”をしかけ、自分の距離で試合をした。「この全日本に最悪、間に合わなくても次の海外に間に合えばと思ってたけど、それが意外と早くできて、新しい技がうまくいった」と手応えを語った。

 3度目の五輪へ「年齢的にも次が集大成。五輪は12年ロンドンが2回戦敗退で、リオはベスト8。階段を上る感じで、メダル目指していきたい」と意欲をみなぎらせた。

 太田会長いわく「天才」の18歳の寺山との決勝へ「まだまだ若いもんに負けるわけにはいかないので、そのへんは34歳、調子を合わせるのは得意なので」と意気込んだ。

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