今年の全米オープンは「史上最も過酷」松山英樹は出だしがカギ…今田竜二氏が予想

難コースのウィングドフットGC(9番ホール=ロイター)
難コースのウィングドフットGC(9番ホール=ロイター)

 米男子ゴルフの20―21季メジャー初戦・全米オープンが17日(日本時間同日夜)から4日間、ニューヨーク州ウィングドフットGC(7477ヤード、パー70)で行われる。同会場の2006年大会で12位となった米ツアー通算1勝の今田竜二氏(43)は、「大会史上最も過酷な戦い」と予想し、コースの難しさを解説。松山英樹(28)=LEXUS=のメジャー制覇のカギに、スタートダッシュを挙げた。(取材・構成=岩原 正幸)

 大会で中継のリポーターを務める今田氏は06年大会(12位)以来、14年ぶりに訪れた屈指の難コースでの戦いを予想した。

 「僕が見た中で、今年の大会が一番過酷な全米オープンになる。オーバーパーの優勝スコアは間違いないでしょう。14年前はコースが硬く、フェアウェーにさえ打っておけばランが40~50ヤード出るため、長いというイメージはなかった。ただ、(当時も今大会も)グリーンのアンジュレーション(傾斜)がきつく、かなりスピードが速い。経験した中でもトップ3に入る難しさだった」

 グリーンの端に乗せても傾斜があり3パットの恐れがあるため、「外しどころ」を考え、“寄せワン”でパーを取るといったマネジメントが重要だと説く。

 「(第2打で)ただピンを狙うのではなく、どこに外したらいいかというコースマネジメントがカギになる。ここはパワーだけでも、コントロールだけでも攻略はできない。グリーン周りからデリケートなショットも要求される。バーディーはラッキーで取れたらいいくらい。いかに冷静沈着に、ダボを打たずに回るか」

 当時より200ヤード以上総距離が延びた。「選手の飛距離が全体的に伸び、必要な改良」と語るが、ティーグラウンド近くにある木が目に入り、その分フェアウェーは狭く感じるという。

 「ギャラリーがいれば、ティーショットの落としどころを想像しやすいが、無観客でスタンドもなく、狙いにくい面もある」

 日本のエース・松山は屈指の難コースをどう攻略するのか。2週前に終了した昨季は年間15位。アイアンショットは高精度を誇るが、17年8月以来優勝から遠ざかる。

  • 笑顔で練習ラウンドする松山(右)と金谷(ロイター)

    笑顔で練習ラウンドする松山(右)と金谷(ロイター)

 「今も課題としているのはドライバーとパッティング。メジャーの重圧がかかる場面で、どこまで自分を奮い立たせ、自信を持って打てるか。優勝する力は十二分にある。信頼できるクラブをバッグに入れて戦うことが大事になる」

 練習場ではドライバーのシャフトを10本くらい試して練習する姿が見られた。

 「どのショットも素晴らしかったが、細かい感覚は本人しか分からないもの。彼の場合は完璧主義なので、本当に良いショットを打った時でないと満足できないと思う。パッティングは、ショットメーカーでグリーンに乗る回数が多いため、あまり入っていない印象になっているが、他の選手に引けを取るわけではない。いかに良いスタートを切って、良い流れのイメージのままいけるか。初日が良い時は優勝争いに絡んでいる」

 ◆今田 竜二(いまだ・りゅうじ)1976年10月19日、広島県生まれ。43歳。91年に14歳で渡米。ジョージア大進学後はウッズに次ぐ全米アマランク2位になった。99年にプロ転向。2005年からPGAツアー本格参戦。08年AT&Tクラシックで青木功、丸山茂樹に続く日本勢3人目の米ツアー優勝。同年、W杯日本代表で3位。16年国内ツアーを最後に試合出場はない。

 ◆ウィングドフットGC 全米オープンの開催は2006年以来、14年ぶり6回目。1997年には全米プロが行われた。狭いフェアウェー、深いラフというメジャーの難セッティングが特徴。グリーンはポテトチップスのようにうねって速い。多くのバンカーが要所に配置され、スコアメイクをさらに難しくする。

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