ENEOSが5年ぶり都市対抗出場決定! 名将・大久保監督が低迷した古巣を再建

5年ぶりの都市対抗進出を決めたENEOS
5年ぶりの都市対抗進出を決めたENEOS

◆社会人・都市対抗野球西関東予選代表決定リーグ▽ENEOS5―3三菱パワー=延長12回=(16日・横浜スタジアム)

 名門・ENEOSが延長12回の熱戦の末に三菱パワーを下し、東芝との三つどもえで行われた代表決定リーグで2連勝。5年ぶり50度目の都市対抗野球大会(11月22日開幕・東京D)出場を決めた。12、13年に都市対抗連覇に導いた名将・大久保秀昭監督(51)は、慶大監督から復帰1年目で古巣の立て直しに成功した。

 待ち続けた5年分の気持ちを、思い切りぶつけ合った。2点を勝ち越した延長12回、その裏の守備で最後の打者を打ち取ると、マウンド上の5番手右腕・江口昌太(26)のもとに、ENEOSナインが集まった。5年ぶりの東京ドーム行きの切符をゲットだ。ベンチからも、ブルペンからも一斉に駆け寄っていく。この時ばかりは「密」も気にしてられない。誰もが声を張り上げ、そして5年分のうれし涙を流した。

 「4年間で(西関東予選)8連敗のチームが東芝戦に勝って、きょうも苦しんだけど、自分たちで勝ちきった。彼らの姿を見てたら感動しますよ。追い越されても仕方ない展開で、今までと違ってひと踏ん張りできたのが何よりも大きい」。指揮官は感動した面持ちで、たくましくなったナインを見やった。その目は赤く充血していた。

 どん底からの復活だ。昨年12月、6シーズンぶりに復帰した大久保監督は、ナインに物足りなさを感じた。自信を喪失し、勝敗に対する執着心が薄れているように見えた。全国最多となる都市対抗通算11度の優勝を誇る名門中の名門だけに、都市対抗出場を4年連続で逃したという事実はあまりにも重い。会社からのプレッシャーも大きい。休部になるのでは、というウワサも駆け巡った。

 「手を替え、品を替えながら技術を向上させ、メンタルを前向きにさせました」と指揮官。プレーに根拠を求める一方で、時にはハッパをかけて自信をつけさせ、時には200球の投げ込みや1000本ノックでナインを鍛え上げた。指揮官が今季のキーマンに指名し、1000本ノックを見舞った3番・小豆沢誠二塁手(25=上武大)が延長12回に決勝の2点二塁打を放つなど3安打4打点の大暴れを見せた。

 今季のチームスローガンは「ドラマティックチェンジ~V字回復 忘己利他」。文字通り、変貌を遂げて劇的な勝利を挙げたが「まだまだ。東京ドームで白星を積み重ねた時、本当にそうなる」。チームは都市対抗通算99勝。史上初の大台到達にリーチをかけている。まずは節目の100勝目を挙げ、その後も白星を積み上げてENEOSの完全復活をアピールする。(片岡 泰彦)

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