【釣り具探訪】「フリフリ9」で女性も子どもも手軽に餌作り

自らが開発したフリフリ9を持つ石川さん
自らが開発したフリフリ9を持つ石川さん

 人気釣り具の開発秘話や今後を探る「釣り具探訪」。今回はマルキユーの後編。釣りが手軽に楽しめる製品作りを目指し、女性や子供が楽しめることをコンセプトとして生まれた「フリフリ9(ナイン)」や「アミ姫」について、開発担当の同社企画部研究開発課の石川知子さん(28)に、関東でも人気上昇中のテンヤタチウオ用イワシ餌「ギュッとイワシ」について、同課の阿辺仁さん(54)にそれぞれ話を聞いた。

 マルキユーは、釣り入門として身近な釣り公園や小川、池などで誰にでも楽しめる釣りをテーマに新製品を企画した。その開発リーダーに登用されたのが入社5年目の石川さんだった。女性目線で釣りが初めての人、母親と子供でも作れる手軽な淡水用の餌として開発されたのが「フリフリ9」だ。

 「餌を手で練ると臭いがついて気になること、餌と水を混ぜる時の水の配分、餌付けの難しさ。これら3つの課題を解決できるようにしました」と石川さんは話す。餌はグルテンをベースにしている。容器に餌の粉1袋を入れ、計量スポイトで水を加えて容器を振る。水と粉が混ざりコロコロと団子状になるように工夫した。できあがると餌が赤や黄に色が変わる。実験のような面白さや魚形の計量スポイトなど遊び心が満載だ。蓋を開けると、淡い柑橘系のようなフルーティーな香りが広がる。

 餌の付け方も簡単だ。カップの蓋にハリを置き、上から団子状の餌で押さえ、ゆっくりとハリを引き抜くとハリに餌が付いてくる。こうして手軽に作れる小物釣り用練り餌が完成。今年8月からテスト販売が始まり、現在は全国各地の釣具店でフリフリ9と釣り竿、仕掛け2個付きのセットを数量限定で販売中だ。

 女性の意見で開発された商品はほかにもある。2017年に発売された「アミ姫」だ。堤防釣りに同行した社内の女性から、アミコマセは解けた汁が臭う、汁が手や服につくと臭いが取れない、餌の容器は洗っても臭う、片づけが大変などとの声が寄せられ同製品が生まれた。

  • 生産ラインで次々に作られるアミ姫

    生産ラインで次々に作られるアミ姫

 冷凍のアミエビは同社が開発した処理液に漬け、粒がしっかり残った状態にした。さらに食品由来の保存液で流動性と鮮度を確保。また、アミエビの臭いに合うように、ブルーベリーやイチゴなどの香りをブレンドした。容器にもこだわり、手で触れずにコマセカゴに注入できるノズルにネジキャップをつけた。

 「いつでも使え、食いが良く、臭わず、常温で保存可能で扱いやすくしたことでリピーターが増えました」と石川さん。「今後も女性目線で釣りが楽しくなるものや、釣りに関する小物などの開発、研究をしていきたい」と熱意を見せた。(田中 清)

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生産ラインで次々に作られるアミ姫
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