年収1億円超から転落のジェットコースター人生も最後までひょうひょう…岸部四郎さん評伝

軽快な司会で注目を集めた岸部四郎さん
軽快な司会で注目を集めた岸部四郎さん
岸部四郎さんの歩み
岸部四郎さんの歩み

 グループサウンズ「ザ・タイガース」のメンバーで、テレビ司会者や俳優としても親しまれたタレントの岸部四郎(きしべ・しろう)さんが8月28日午前4時33分、拡張型心筋症による急性心不全のため、千葉県内の病院で死去したことが15日、分かった。71歳だった。葬儀は近親者で執り行われた。2003年に脳内出血で倒れ、その後は視野狭窄(きょうさく)、パーキンソン病を患い、闘病を続けながら復帰を目指していた。

 まるでジェットコースターのように岸部四郎さんが芸能生活を駆け抜けた。19歳でザ・タイガースに加入し、人気を集めると、解散後は司会や俳優として幅広く活躍。84年からは日本テレビ系「ルックルックこんにちは」の司会を務め、丸めがねにひょうひょうとした語り口でお茶の間の人気を集めた。

 抜群の知名度を武器に元祖マルチタレントとも言える活躍をする一方で、米ロサンゼルスでディスコを経営、ヘリコプターで旅客を運ぶ会社を設立し役員を務めるなど、手広く事業を展開。年収は1億円超と言われた。が、浪費癖もあり、借金を抱え、自己破産。「ルックルック―」も降板し、離婚を経験するなど絶頂期からどん底期を味わった。

 それでも再起をかけ、テレビ番組で丸刈りになる姿を放送するなど、私生活の苦境を逆手に取ったパフォーマンスで芸能界で生き残った。バラエティー番組では「オレを誰や思うてんねん。元金持ちやぞ!」と借金騒動をネタに。銀行のキャッシュローンのCMで「お金は借りないのが一番!。借りるなら賢く借りる! ま、私が言うても説得力ゼロですが…」と自虐ネタを披露。

 2003年には脳内出血で倒れたが、たびたび、テレビ番組に出演し、金欠の近況を語るなど、苦しむ闘病生活までもさらけ出した。

 最後の公の場は、13年のザ・タイガースの東京ドームでのライブに車いすで登場。浮き沈みの激しい波乱万丈の人生を、最後までひょうひょうと生き抜いた。

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