菅義偉新内閣で官房長官起用方針の加藤勝信厚生労働相は「番頭役に最適」…手堅い仕事ぶり評価

加藤勝信厚生労働相(ロイター)
加藤勝信厚生労働相(ロイター)
予想される菅新内閣の閣僚
予想される菅新内閣の閣僚

 自民党の菅義偉総裁(71)は15日、新内閣の官房長官に、加藤勝信厚生労働相(64)を起用する方針を固めた。有力候補とされていた河野太郎防衛相(57)は、総務相に起用する当初案を変更し、行政改革担当相に起用する方向。麻生太郎副総理兼財務相(79)ら、複数の閣僚は再任する。菅氏は16日の衆参両院本会議で首相指名を受け、直ちに組閣に着手。皇居での首相任命式、閣僚認証式を経て新内閣を発足させる。

 16日に第99代の首相の座に就く菅氏が自らの右腕に選んだのは、かつてコンビを組んだ加藤氏だった。

 加藤氏は現在、厚労相として新型コロナウイルス対策に当たっているが、2012年12月に発足した第2次安倍内閣から2年10か月にわたり、菅氏と正副官房長官として共に汗をかいた仲。「12年の党総裁選と政権スタート時に苦労を共にした」(自民党筋)ことが、登用につながったとの見方が出ている。加藤氏は菅氏から起用を打診され「お受けします」と答えたことを記者団に明かした。

 故・加藤六月元農相の娘婿で、結婚式の仲人は安倍晋三首相の父・晋太郎氏。財務官僚出身らしい手堅い仕事ぶりから「番頭役に最適」(自民党幹部)との期待も大きいが、発言内容が問題視されることも少なくない。新型コロナ対策では「37・5度以上の発熱が4日以上続く」との受診目安をPCR検査の基準のように世論が受け止めたことを「我々から見れば誤解」と発言。検査数不足への懸念と相まって責任転嫁と突き上げられ、釈明に追われた。

 官房長官は1日2度の記者会見を行い、常に説明責任を求められる。ある党幹部は「官僚任せではなく、自分の言葉で世論に訴えかけられるかどうかが試される」と指摘した。

 一方、菅氏が「将来の総理候補」と期待し、加藤氏と同じく官房長官候補とされていた河野氏は当初、総務相に起用する方針だったが、行政改革担当相に起用する方向で調整に入った。河野氏は第3次安倍第1次改造内閣時代の15~16年にも、同大臣を務めたことがある。また、河野氏に代わる防衛相には、安倍氏の実弟である岸信夫元外務副大臣(61)を初入閣させる意向だ。

 自民党は、この日の臨時総務会で歴代最長の在職期間を更新した二階俊博幹事長(81)の続投など、党四役の人事を決定した。総裁選で菅氏を支援した細田派、竹下派、麻生派、二階派、石原派の5派閥全てに主要ポストを割り振り、無派閥からも登用してバランスを取った。

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