錦織圭、383日ぶり勝利…右肘手術、コロナ感染乗り越え「時間がかかって、取りきれなくて…ホッとした」

383日ぶりの勝利を挙げた錦織圭(ロイター)
383日ぶりの勝利を挙げた錦織圭(ロイター)
無観客のコートでプレーする錦織(ロイター)
無観客のコートでプレーする錦織(ロイター)
錦織のイタリア国際想定対戦表
錦織のイタリア国際想定対戦表

◆テニス イタリア国際 第1日 ▽男子シングルス1回戦 錦織(6―4、7―6)ラモス(14日・ローマ)

 男子シングルス1回戦で、世界ランク35位の錦織圭(30)=日清食品=が昨年8月下旬の全米オープン以来、383日ぶりの勝利を挙げた。昨年10月の右肘手術、今年8月の新型コロナウイルス感染を経た復帰2戦目で、同44位のアルベルト・ラモス(32)=スペイン=を6―4、7―6のストレートで下した。4大大会の全仏オープン(27日開幕・パリ)に向けても弾みをつけた。

 錦織はすっかり日が落ちた無観客のクレーコートで、ベンチに戻って目を閉じ、383日ぶりの白星をかみしめた。「時間がかかって、取りきれなくて…ホッとした」。昨年8月28日の全米オープン2回戦以来となる勝利にも喜びは控えめ。第9ゲームは、5度のマッチポイントを逃したタイブレイクで最終セット突入もよぎっただけに、自身の返球がネット上部に当たって相手コートに落ちると安心感が上回った。

 失速して敗れた復帰初戦のジェネラリ・オープン(8日)から「格段によくなった」。クレーを得意とする左利きの相手と長いラリーを展開。決定打はフォア16、バック10を数えた。マックス・ミルヌイ新コーチと取り組んでいるネットプレーは14回中12回成功。「(ネットに)出られた時は良かった」と納得した。

 右手首故障から復帰した2018年の経験から、すぐ100%に戻らないと覚悟できていた。「手首の時に比べたら」とプラス思考で、ラリーが続きやすくリズムがとれるクレーも「自分のテニスを取り戻す近道になる」と思えている。2回戦に駒を進め「試合ができる。それが大きい」とうなずく。勝負どころで体が反応しない、前掛かりに行く姿勢に欠けるのは自覚しており「試合を重ねて自然にできていく」と焦りはない。

 2年ぶり全米制覇を果たした大坂なおみ(22)=日清食品=には「すごい。女子で打ち負ける選手はいないと思う」と賛辞を贈り、自身が14年に準優勝、世界ランク4位になった経験から「あの位置にいないと分からないことも多々ある」と語った。大坂と再会する全仏までに試合を重ねて調子を上げていく。

 ◆錦織復帰までの経緯

 ▽19年8月30日 全米3回戦で敗退。以降は試合に出場せず、5月頃から右肘のリハビリに専念

 ▽10月22日 右肘を手術。「五輪のためでもある」

 ▽11月30日 9年指導を受けたダンテ・ボッティーニ氏から、男子ダブルス元世界ランキング1位のマックス・ミルヌイ氏(ベラルーシ)にコーチを変更

 ▽20年3月6、7日 男子国別対抗戦デビス杯予選エクアドル戦で登録も出場せず。「もうちょっと鍛えて自信が戻ってきてから」。直後に渡米し復帰に備えたがツアー中断

 ▽6月16日 全米出場の意向を示す。18日に「肘の準備は万端。ワクワクしている」とコメント

 ▽8月16日 新型コロナウイルス感染を公表。26日に3度目の検査で陰性が確認されたが全米出場は断念。27日から練習再開

 ▽9月8日 ジェネラリ・オープン(オーストリア)1回戦で375日ぶり実戦復帰

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