菅内閣の官房長官候補一番手は河野太郎防衛相…政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が分析

政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏

 安倍晋三首相(65)の辞任表明に伴う自民党総裁選が14日、都内のホテルで行われ、菅義偉内閣官房長官(71)が第26代総裁に選出された。15日に党役員人事に入り、16日召集の臨時国会で第99代首相に選出され、菅内閣が発足する。今後の組閣人事について、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏(62)は「官房長官を意中の人にできるかがポイント」とした。

 事実上の首相が決まったことで、今後話題の中心となっていくのは組閣人事。無派閥の菅氏は、新総裁の就任会見で「派閥の要求は受け付けない」としたが、鈴木氏は「無理ですね」と一刀両断した。

 「菅政権は、言ってみれば『安倍晋三のいない安倍1強体制』。これまで権力を握っていた人がそのまま残り、首相を安倍さんから誰に移行させるかとなった時に、菅さんの座りが一番良かったということの結果ですから」。続投する二階俊博幹事長をはじめ、菅氏を支援した各派閥や重鎮たちは、次々に人選に関与してくることは間違いなく、「菅さんも当然、みんなに気を使うことになります」という。

 その中で、鈴木氏が注目しているのは、右腕となる官房長官のポストだ。「安倍さんが長期政権を築けたのも、菅さんがいたから。総理が信頼できる人でないと無理なんです。もし、ここでも周囲に気を使うとなると、政権運営に影響が出るでしょう」。その意味で、鈴木氏は官房長官人事が“成功”といえる3人の名を挙げた。

 「まず、河野太郎(防衛相)さん。菅さんはずっと『将来の総理候補』と言ってきたし、同じ神奈川選挙区でもある。河野さんは麻生派でもあるので、麻生さんにも顔が立ちます。次に、梶山弘志(経産相)さん。父の静六(元幹事長)さんを政治の師と仰いでおり、息子も無派閥で菅さんを支えてきたので、信頼が厚い」。あと1人は、官房副長官時代に菅氏を支えた加藤勝信厚労相とした。

 また、同じ神奈川の小泉進次郎環境相に関しては、「入閣の可能性もありますし、官房副長官に抜てきしてもおかしくない」。一方で、本人が否定してもサプライズ入閣のうわさが絶えない橋下徹元大阪府知事については、「登用は考えにくい」という。

解散は年内濃厚 組閣が終われば、その後に世間の目が向くのは解散総選挙の時期となる。来年10月に衆議院が任期満了となる中、どこで菅氏が「伝家の宝刀」を抜くかだが、鈴木氏は「最短で10月25日、遅くとも12月上旬投開票となるのでは」と、年内が濃厚とした。

 「どうしても『つなぎ』と見えてしまうところを名実共に『菅政権』とするには、菅さんが顔となって選挙を戦い、勝つしかない。そのためには、勝つ可能性が最も高いタイミングで解散総選挙となる。“ご祝儀”の支持もある組閣直後となるのではないでしょうか」。菅氏にとっては、落ち着く暇がない日々が続きそうだ。

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