大学野球の秋季リーグが全国各地で始まっている。巨人の1位候補に浮上した近大・佐藤輝明内野手に次いで評価が高いのが、立命大の栄枝裕貴捕手(ともに4年)だ。OBの古田敦也氏をほうふつさせる守備力で、同氏がヤクルト時代につけていた「27」を背負っている。
新チームからレギュラーになったばかりだが、今年のアマ球界では栄枝のように守備で評価されている捕手が少ない。二塁までの送球タイムの自己ベストが1秒8という強肩。「中学ぐらいからキャッチボールを大事にしていた。その積み重ねで二塁送球は自信を持ってきた」と胸を張る。5日の関学大戦を視察した元監督の阪神・和田テクニカルアドバイザーは「肩が強いし、捕ってからが速い。いい捕手。スイングがシャープで、守備も打撃も(巨人の)小林みたい」と高評価した。