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【セントライト記念 今週のキーマン】浜田師「楽しみ」3連勝中バビット、ダービー組蹴散らして菊花賞へ名乗り

頭角を現してきたバビットを見つめる浜田調教師
頭角を現してきたバビットを見つめる浜田調教師

◆第74回セントライト記念・G2(9月21日・芝2200メートル、中山競馬場)

 今週は中山、中京で19~21日の3日間開催。菊花賞トライアルの第74回セントライト記念・G2(21日、中山=3着まで優先出走権)は、ラジオNIKKEI賞を逃げ切ったバビットが登場。3連勝中のナカヤマフェスタ産駒が、ダービー組を蹴散らし3冠最終戦へ名乗りを上げるか。「今週のキーマン」は管理する浜田多実雄調教師(48)=栗東=をヤマタケ(山本武志)記者が直撃した。

 ―バビットを初めて見たのは?

 「北海道のトレーニングセール、2歳の5月です。実は上あごが突き出るような変わった形で、ハミ受けの難しい面があったのですが、オーナーの強い希望があったんです。動きは悪くなかったし、1つでも勝てればという気持ちでした」

 ―セール出身馬にしては11月と遅めのデビュー。

 「セリの時にソエ(骨膜炎)がひどくて、3か月は休まないといけないと聞きました。それを考えると、意外と早いデビューなのかなと」

 ―この馬の“武器”は?

 「気の強さですかね。普段からよその馬に乗っかかろうとしたり、本当に手を焼くタイプなんですよ。ただ、そんな気性が前向きさになって、競馬に結びついているのではないかと思います」

 ―3連勝となった前走のラジオNIKKEI賞は重賞初挑戦で鮮やかな逃げ切り勝ち。

 「枠(1番枠)を最大限に生かして、ジョッキーもいい判断で乗ってくれました」

 ―内田にはレース当日、急きょの依頼になった。

 「以前(昨年11月)に同じ福島でハーキーステップという馬を(11番人気で)3着に持ってきてくれていたんです。気性面や口向きなどをうまく御してくれるんじゃないかと考えました」

 ―競馬との接点は?

 「高校卒業後に調理師の専門学校に通っていて、調理師免許も持っているんですけど、昼に働いていた喫茶店の店長が競馬好きだったのがきっかけです。もともと、子供の頃はムツゴロウさんの動物王国で働きたいとも思っていましたからね(笑い)」

 ―厩舎として、調整などで心がけていることは?

 「馬の個性に合わせることですね。以前は坂路メインでしたけど、最近はBコース【注】を使ったりもしているんです。Bコースに入れたことで変わってきた馬もいるし、それぞれにどこかで成功パターンがあるのではないかと。結構いいですよ、Bコースは(笑い)」

 ―バビットはこの後、菊花賞を目指している。

 「3歳馬ですからね。ラジオNIKKEI賞の後に内田騎手が『距離が延びても大丈夫』と言ってくれたのが一番大きいです。距離が延びていく中でどんな競馬をしてくれるか楽しみですね」

 <取材後記> 一冊の本が競馬の世界への背中を押した。「戸山さんの本に感化されたんですよ」。戸山さんとは故・戸山為夫調教師。競馬を見始めた90年代前半、注目を一身に集めていた栗毛の2冠馬、ミホノブルボンを管理していた。93年に早逝したため、実際には会えなかったが、その著書である「鍛えて最強馬をつくる」は出版から四半世紀を過ぎた今でも自宅に保管している。

 その中でも特に「馬作りは人作り」という言葉が好きだった。「ただ、うちの厩舎は僕がまとめたりしなくても、スタッフがそれぞれで仕事をするし、すごく雰囲気がいいんですよね」。開業当初から「人の和」を大事に考えてきたトレーナー。取材中もずっと穏やかで柔らかな表情や口調に、その背中が何より理想の空間を生んでいると感じた。(山本 武志)

 ◆浜田 多実雄(はまだ・たみお)1972年8月21日、大阪府生まれ。48歳。98年1月に栗東・小林稔厩舎に入り、同厩舎の解散により、翌年3月から谷厩舎の助手となる。13年3月、栗東で厩舎を開業。18年の中山牝馬S・G3(カワキタエンカ)でJRA重賞初勝利を挙げた。JRA重賞2勝を含む通算113勝。

 <前走代打でVの内田も素質評価> ラジオNIKKEI賞でバビットを重賞初制覇に導いた内田は、引き続きの騎乗依頼を意気に感じている。前走は当日に落馬負傷した団野の“代打”で大仕事をやってのけ、「僕は馬を信じて乗るだけでしたよ。次は(団野に)戻ると思っていたけどね」と不敵な表情だ。

 その前走は最内枠から好スタートを決めて、そのまま積極的にハナへ。直線では二枚腰の上がり最速35秒8で後続を突き放し、2着馬に5馬身差をつけて逃げ切る完勝だった。「馬は体もいいし、スタートも上手。けっこういい感じ(のペース)でいってるから、4コーナーから苦しくなるかなと思ったけど、意外とそれがなかった。あんなパフォーマンスは、なかなかできない」と、中身の濃い白星を高く評価している。

 菊花賞へのトライアルは、春の実績馬との力関係がカギになってくる。「いいパフォーマンスができれば、チャンスはあるよね。馬が自然といろんなことを吸収していってくれれば」。菊花賞2勝(08年オウケンブルースリ、12年ゴールドシップ)のベテランは、スタミナが魅力のナカヤマフェスタ産駒を、淀の大舞台へ連れて行く覚悟だ。

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