年内のラグビー日本代表活動断念「必要最低限の準備ができない」

ラグビー日本代表
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 日本ラグビー協会は14日、代表活動に関するオンライン会見を開き、年内の代表活動ができないことを明らかにした。岩渕健輔専務理事は「代表戦をするにあたって、必要最低限の準備ができない」と説明した。新型コロナウイルスの影響でニュージーランド滞在中のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、50)らスタッフ陣、選手が集まり、強豪国と戦う準備をする状況を整えるのが困難だと判断した。ジョセフHCは「コーチの観点からはとてもガッカリ。ただ選手の健康、安全を考えた判断は正しい。23年W杯に向けて時間はある。強くなった代表を見せたい」と話した。

 当初予定されていた6、7月の代表戦は全世界的に中止になった。11月の代表戦シーズンに向け、欧州6か国対抗にフィジーと共に加わる形での8か国対抗戦参加が模索されていたが、渡航や練習場所、期間を確保するのに問題が立ちはだかり断念。ニュージーランド、オーストラリアなどと対戦する南半球遠征、日本に対戦国を招くプランも検討したが実現に至らなかった。

 約50人がリストアップされている代表候補選手は、トレーニングメニューを共有するなど“ワンチーム”として活動は継続していた。指揮官は「モチベーション高く、万全の準備をして集合できるようにしてもらっていた」という。しかしフランス1部クレルモンでプレーするFB松島幸太朗(27)以外は3月のトップリーグ中止以降、試合機会がない状態が続く。強豪国と戦うだけのコンディションに戻すことは、そう簡単ではない。

 19年W杯後、1年以上も代表戦がない事態に岩渕専務理事は「問題意識はある」と認めた。W杯8強の躍進で強豪国から対戦を望む声もあるという。「来年は代表選手もスタッフも前向きに、ファンがワクワクするゲームを組まないといけない。楽しいニュース待ってください」と呼びかけた。欧州各国では国内リーグが始まり代表活動再開に向けて動き出している国もある。コロナ禍というやむを得ない事情とはいえ、W杯翌年は痛恨すぎる空白の1年となった。

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