【楽天】引退の渡辺直人に贈った14点“直人イズム”絆深まった

涙を流しながら引退会見を行った渡辺直人
涙を流しながら引退会見を行った渡辺直人

◆パ・リーグ 楽天14―6日本ハム(13日・楽天生命パーク)

 楽天が今季限りでの引退を表明した渡辺直に逆転勝利を贈った。2―6の2回に鈴木大の適時二塁打で追いつき、3回に勝ち越して17安打で14点を奪った。試合前に引退会見に臨んだ渡辺直の「優勝したい」という思いに応え、6・5差の首位・ソフトバンクを必死に追いかける。

 絶対に勝つ。チームの精神的支柱である渡辺直の引退会見が行われた後の試合。会見にサプライズ登場し、涙を流す先輩に花束を渡して抱擁した4番・浅村が号砲を鳴らした。初回2死二塁で、「まさか入ると思わなかった」という詰まった打球は、右翼席で弾む22号先制2ランとなった。

 西武時代は渡辺直と二遊間を守ることが多く、大きな影響を受けてきただけに人一倍、気合が入っていた。2回に6点を奪われ逆転されたが、「引退会見をして一発目のゲームで負けるわけにはいかない。点を取られても追いつけると思っていた」という言葉通り、誰も諦めなかった。

 1点を返した2回、なおも2死満塁で鈴木大が右中間に走者一掃の同点二塁打。FA移籍1年目だが、キャンプでの渡辺直の姿に驚いたという。「こんなに元気に野球をやるんだと思って。こういう野球人になりたい」と、瞬く間にベテランのとりこになった。

 3回に3点を勝ち越しても攻撃の手を緩めずに17安打で14得点。今季限りでの引退を発表した12日、1軍打撃コーチも兼任する渡辺直は1軍メンバーに、「みんなの喜ぶ姿を見るのがうれしい」と語りかけた。「優勝したい」と願う14年目39歳の男の言葉で、さらに結束が強まった。

 「渡辺直人のために残り試合を全力でやろうと。最後までしっかりやり遂げたい」。三木監督の思いも一緒だ。2連勝でソフトバンクとのゲーム差は6・5。「どんなときも前を向いてやるのがプロ」という直人イズムを胸に、奇跡を起こす。(阿見 俊輔)

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