大坂なおみは「パワーとコントロールの使い分けがいいバランスで取れている」日本代表・吉川真司コーチが語る

日の丸と星条旗をバックにトロフィーを掲げる大坂なおみ(ロイター)(ロイター)
日の丸と星条旗をバックにトロフィーを掲げる大坂なおみ(ロイター)(ロイター)

◆テニス 全米オープン第13日 ▽女子シングルス決勝 大坂なおみ(1―6、6―3、6―3)アザレンカ(12日・ニューヨーク)

 大坂なおみ(22)=日清食品=を15歳の頃から知る日本協会女子日本代表担当の吉川真司コーチ(42)は、日本から成長し勝ち取った優勝を見届けた。

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 日本協会からスタッフが派遣できない今回は、日本から大坂の奮闘を見守った。

 「おめでとう。本当に良かった。新たなきっかけになりそうな勝利です」

 今年から大坂を指導するウィム・フィセッテ・コーチとは時折連絡を取る。練習は見られていないが画面越しでも成長が伝わる。

 「今大会はやることが的確な印象です。動けているし気持ちもストロークも安定している。無理にこじ開けようとしすぎていないのがいい。パワーとコントロールの使い分けがいいバランスで取れている」

 取り組みの成果は、ラリーから攻略の糸口をつかんだ第2セット第3ゲームのブレイクに感じられた。

 「もう一度落ち着いて、コントロールしようとしているように見えた。ああいう形がやりたい、練習で取り組んでいることなんでしょう」

 最後に帯同した試合、2月の女子国別対抗戦フェド杯スペイン戦では、試合中に泣くほど精神的に不安定だった。

 「集中するのが難しそうで心配でした。いろいろな変化があり、考える間もなく試合が来て崩れてしまった。ツアー中断がテニスと自分にどう向き合うか考え、変化する時間になったのだと思う。必要なことを取り入れる姿勢が素晴らしい大坂には、大きな気付きや発見があったことでしょう」

 素直に意見を取り入れられる「武器」を知るからこそ離れていても進化や成長が伝わる。協会として共に目指す21年東京五輪金メダルはもちろん、夢は広がる。

 「この戦い方を年間通して、さらに2、3年続けられればセリーナを追い越せる人になれる。継続できる保証はないが、そうなってほしいと心から思います。協会としてもいい形でサポートしていければと思います。次に会う日が楽しみです」

 ◆大坂の18年全米OP決勝のS・ウィリアムズ戦 6―2、6―4のストレートで4大大会初タイトルに輝いた。相手の強力なサーブやストロークに打ち負けず、序盤から優位に進めた。第2セットは相手がいらだちを隠せず、ラケットをたたき折り、審判に「ウソつき」などと暴言を吐いたため、累積3度の警告で第8ゲームを戦わずに得た。会場が異様な雰囲気に包まれる中、表彰式では「みんなセリーナを応援していたのは分かっている。こんな結果になってごめんなさい」と第一声。セリーナも「ブーイングはやめて彼女を祝福して」と呼びかけた。

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