◆兵庫県秋季大会1回戦 報徳学園11―0山崎=5回コールド=(13日・明石トーカロ)
昨秋の兵庫王者・報徳学園が山崎に5回コールド勝ちし、2回戦に進出した。プロ注目のMAX143キロ右腕・森新之助投手(2年)が5回から登板。打者2人を空振り三振と二邪飛に打ち取り「自分としては40点。力が入って浮いたボールがあった。そのなかで修正できたのでよかった」と投球内容を振り返った。
愛知・長久手市出身の森は、中学時代に「SASUKE名古屋ヤング」に所属。来秋のドラフト候補の中京大中京・畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ)投手や東邦・鈴木唯斗外野手(ともに2年)もチームメートで「当時はみんな投手で、自分は3番手。それが悔しかった。見返してやろうと、愛知じゃなくて県外で甲子園で倒そうと思った」と報徳学園に進学した。
前日に畔柳が好投したことをネットの記事で知った森は「いい刺激になりました。昨日は『トレーニング何してるん?』っていう連絡、会話はしました」とライバルの活躍に奮起し、マウンドで実力を発揮した。
大角健二監督(40)が「今後は日程が過密になる。久野というエースは経験を積んでいるので、ほか3人を試合で投げさせたかった」と話したように、この日は登板機会のなかったエース・久野悠斗や先発した向高滉人、森の後に登板した田村剛平(いずれも2年)らとしのぎを削っている。「投手陣は非常に意識が高くて、自分のやるべきことをしっかりできている。自分の道でやっていければエースナンバーのチャンスがあると思う」と意気込んだ右腕。甲子園でライバルと戦うために、まずは秋季大会を制し、近畿大会出場へ腕を振り続ける。