“田沢ルール”撤廃で田沢純一が会見で笑顔「素直にうれしい」「色んな人に感謝」

会見するBC埼玉武蔵・田沢純一は、満面の笑みでサムアップポーズ
会見するBC埼玉武蔵・田沢純一は、満面の笑みでサムアップポーズ

 埼玉武蔵ヒートベアーズに所属する田沢純一投手(34)が8日、神奈川フューチャードリームス戦(サーティーフォー保土ケ谷)前に会見を行い、前日の7日に決まった“田沢ルール”撤廃への思いを口にした。

 田沢は「素直にうれしいですし、色んな人に感謝したいと思います。田沢ルールに続く選手が出たときの障害にならないのが一番うれしい。(NPB入りについては)いまはあまり考えていない。まずはこのチームで結果を出すことが大事だと思います」などと話した。

 新日本石油ENEOS(現ENEOS)時代の08年にドラフト指名を拒否してレッドソックス入り。12球団はアマ選手の流出を防ぐため、ドラフトを拒否して海外プロ球団と契約した選手は退団後も一定期間(高卒は3年、大卒・社会人は2年)NPB球団と契約できない―という通称「田沢ルール」を申し合わせを作っていた。

 メジャーでは通算388試合に投げて21勝26敗4セーブ89ホールド、防御率4・12。中継ぎとしてフル回転して活躍した。自己最多71試合に登板した13年には、ワールドシリーズ制覇も経験。だが、昨季はメジャー登板がなく、今年3月にレッズを自由契約となり、7月にBCリーグの埼玉武蔵に入団した。

 今季は新型コロナウイルスの影響でマイナーの試合が全試合中止になったこともあって、日本でのプレーを決断。だが、同ルールが障壁となってNPB入りは出来なかったことで、7月13日にBC埼玉武蔵入団会見を行った際には「2年間のルールには従わないといけない。少しでもそういうルールがなくなってくれればという気持ちは個人的にはあります」と訴えていた。

 同ルールは有望な若手選手の海外流出を防ぐ目的で設けられたが、12球団内でも12年頃から見直しを求める声が出ていた。今年3月、田沢のレッズ退団後から具体的な検討を進め、選手会からの撤廃要望も踏まえ、7日のプロ野球の実行委員会で正式決定に至った。当初のルールでは22年シーズンからしかNPBでプレーできなかったが、来月のドラフト指名を経て来季からNPBでプレーすることが可能になった。

 田沢はここまでBCリーグで、全試合救援で7試合に登板。1勝0敗、防御率3・86の成績を残している。これまでドラフト指名された選手の最高齢は1982年、中日ドラフト3位・市村則紀投手の30歳4か月。34歳での指名となれば、大きく最高齢記録を塗り替えることになる。

 ◆田沢 純一(たざわ・じゅんいち)1986年6月6日、神奈川・横浜市生まれ。34歳。小学3年から「三ツ沢ライオンズ」で野球を始める。松本中では軟式。横浜商大高から新日本石油ENEOSを経て2008年12月にレッドソックスと契約。09年にメジャーデビューし、13年には上原とともにワールドシリーズ制覇に貢献。17年からはマーリンズ、18年途中からはエンゼルスでプレー。19年以降はメジャー登板なし。180センチ、90キロ。右投右打。

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