俳優の伊勢谷友介容疑者(44)が8日、東京・目黒区内の自宅で大麻を所持したとして、大麻取締法違反の疑いで警視庁組織犯罪対策5課に現行犯逮捕された。リビングの机の中から大麻4袋(計約20・3グラム)が見つかったという。逮捕容疑は8日午後4時40分ごろ、自宅で4袋のうちの1袋(約7・8グラム)を所持した疑い。有名俳優の薬物逮捕に、衝撃が走った。
伊勢谷容疑者の自宅から見付かった大麻は約20・3グラム。逮捕容疑となったのは、うち約7・8グラムの所持についてだった。この量について、元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏は「比較的量は多いとは言えるがレアケースではない。おそらく自己使用目的で所持していたのでは」とした。
若狭氏によると、成分含有率が高い大麻樹脂や大麻ワックスなどの場合は、20グラムは相当量といえるとする一方で、「乾燥大麻であることを考えると、取り立てて多いとは言えないでしょう」。また、現在は自宅から飼育や精製のための特別な設備なども見付かっていないことから「売買をしていたとも考えにくく、自分で使っていたのでは」と話した。
今後、起訴されれば公判が開かれることになる。「初犯の場合、覚醒剤やMDMAなどの麻薬であれば懲役1年6月が出発点になるが、大麻の場合は情状される。おそらく1年未満となるのでは」とした。執行猶予付きの判決になるとみられる。