「将棋にはスポーツの側面がある」羽生善治九段、語る

祝賀パーティーでゲストとして登場した羽生善治九段(右)から花束を贈られる里見香奈女流名人
祝賀パーティーでゲストとして登場した羽生善治九段(右)から花束を贈られる里見香奈女流名人

 将棋の羽生善治九段(49)が7日、都内で行われた第46期岡田美術館杯女流名人戦(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、特別協賛=(株)ユニバーサルエンターテインメント)の就位式・祝賀パーティーに出席し、11連覇を達成した里見香奈女流名人(28)への花束贈呈ゲストを務めた。終了後にはスポーツ報知の取材に応じた。

 創刊40年で初の将棋特集を組んだスポーツ誌「Number」が3日に発売された後、累計発行部数20万部に到達するなど話題を集めている。同時に、SNS上などでは「将棋はスポーツか否か」という議論が活発に交わされているが、この論点について羽生九段は「将棋はスポーツの側面を持っていると思います」と自らの考えを明かした。「歴史的な背景を考えれば、将棋は伝統文化のカテゴリーに入ると思いますが、海外の将棋類、例えばチェスや中国将棋(シャンチー)などは全てスポーツのカテゴリーに入ることが一般的なので、それは歴史的背景の違いによるもの、ということになると思います」

 羽生九段はチェスにおいても国内のトッププレーヤーであり、海外での対局経験もある。盤上ゲームに対する文化の相違を肌身に感じてきた立場だけに「日本ではマインドスポーツ、頭脳スポーツという考え方がまだ浸透していないので、どのように定義付けるか、ということなのかなと思います」と述べた上で「将棋もスポーツという側面を当然ながら持っているのかなあ、というふうには思います」とした。

 「将棋=スポーツ」「棋士=アスリート」という思想は、新しいファン層の開拓にも通じる。将棋界を象徴する第一人者として「eスポーツが浸透していけば、ということと似ていますね。新しいファンの方も増えるのかなと思います」と期待を寄せた。

 今月27日に50歳の誕生日を迎えるが、40代の最後に大勝負が待つ。丸山忠久九段(50)との第33期竜王戦挑戦者決定3番勝負第3局が19日に控える。勝者が豊島将之竜王(30)への挑戦権を獲得する一局。タイトル通算100期に王手を掛けているレジェンドだけに、大きな注目を集めている。ファンが送る熱視線は、大勝負に臨むスポーツ界のスーパースターに注がれるものと何も変わらない。(北野 新太)

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