【宮城】志津川・涌谷が連合対決制し秋1勝。エース・久保田がV打

スポーツ報知
志津川・涌谷連合は村田・柴田農林連合に勝利しスタンドのあいさつへと走る

◆高校野球秋季宮城県大会 ▽1回戦 志津川・涌谷6-5 村田・柴田農林(6日・仙台市民)

 仙台市民で行われた宮城県大会1回戦では志津川・涌谷が村田・柴田農林を6―5で下し「連合チーム対決」を制した。4番・久保田輝投手(2年)が初回に先制の適時三塁打をマーク。投げては6回2失点(自責1)の好投で自身の公式戦初勝利をつかんだ。

 感無量だった。志津川・涌谷は9回に1点差まで詰め寄られたが、逃げ切った。バットで決勝打、マウンドでは6回2失点の活躍を見せた志津川の久保田は自身初の公式戦初勝利に「うれしいです。最後はハラハラしました」と、ほほ笑んだ。

 1年春、秋、そして今夏の3度、連合チームで公式戦に臨み、負け続けた(昨夏は単独チームで初戦敗退)。今回が“4度目の正直”。遠かった白星を自分の手でもぎ取った。両軍無得点の初回2死一塁で外角直球を振り抜いた。打球は右中間のフェンス際まで転がった。二塁を蹴り、三塁コーチャーの腕が回っていることを確認。「コーチャーを信じて走りました。行くしかないと思った」と、決死の思いでダイヤモンドを駆け抜けた。相手の中継プレーが乱れ、自らも一気にホームを踏んだ。小学1年時に経験した東日本大震災では南三陸町の自宅が津波で流されたが幸いにも家族の命は守られた。この日はスタンドから家族が見守るなかで最高のプレーを披露した。

 新チームとなった7月中旬に涌谷と連合を組むことが決まったものの、両チームのメンバーは計11人。これだけでは紅白戦もできないため、同じ東部地区で12日に初戦を迎える宮城水産・本吉響・石巻北の3校連合と合同練習を何度も行った。実戦練習が積めたことで、プレーの質が向上。佐藤克行監督(42)は「お互い高め合ってやってきました。濃密な時間を過ごさせてもらった」と、ここまでの舞台裏を明かした。2校ではなく“5校連合”の取り組みが結実した大きな1勝だった。

(長井 毅)

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