【メディカルNOW】開発中の新型コロナワクチン、早ければ来年前半から接種

 世界各国で新型コロナウイルスのワクチン開発が進んでいる。日本政府は、▼米ファイザー社と来年6月までに6000万人分▼英アストラゼネカ社と来年初めから6000万人分の供給を受けることで基本合意した。さらに▼米モデルナ社とは来年上半期から2000万人分の供給を受ける交渉をしている。

 ワクチンの開発は、人を対象にした3つの臨床試験が欠かせない。第1相試験は健康な人を対象に副作用などを調べる。第2相試験は少数の患者を対象に効果があるのかを調べる。最終の第3相試験は多数の患者を対象に安全性と有効性を調べる。先の3社は第3相試験を行っている最中だ。

 ワクチンにはさまざまな方式がある。アストラ社の「ウイルスベクターワクチン」は、ウイルスのベクター(運び手)に組み換えウイルスを運ばせ、ウイルスが細胞に侵入すると免疫を持つ仕組みだ。

 モデルナ社とファイザー社の「m(メッセンジャー)RNAワクチン」は、細胞内に入ると抗原たんぱく質を作って免疫が誘導されるのだという。他にもDNAワクチン、不活化ワクチンなど、さまざまなワクチンが開発中だ。

 日本政府が基本合意した2社のワクチンはまだ正式な認可を受けていないし、どれほど効果があるか確認されていない。そのため他のメーカーのワクチンも確保する方針だという。

 それらのワクチンの効果が確認されて認可されると、早ければ来年の前半から接種が始まる。その場合、▽感染リスクが高い医療従事者▽重症化リスクが高い高齢者や基礎疾患がある人が優先されるという。新型コロナウイルスから救ってくれるワクチンが一刻も早く実用化されることが待たれている。(医療ジャーナリスト・田中 皓)

社会

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 バックナンバー申し込み 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請