【有森裕子の本音】コロナでも前向き!個人解説付きリモートマラソン大会

有森裕子
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 皆さんは「ライブラン」というネットアプリをご存じでしょうか。これは、アプリを通じて離れた人と一緒にランニングができるサービスです。ランニング中はトレーナーの実況などを聞きながら走ることができます。いわば「個人解説付きリモートマラソン大会」のようなものですが、この中で現在、瀬古利彦さんが中心となってコロナ禍の運動不足を解消しようというキャンペーン「GOGO2021 w/瀬古利彦&Friends」が無料で行われています。

 私も先月2日、ランナーに応援や指導メッセージを送るナビゲーターとして参加させていただきましたが、これがなかなか楽しいのです。ランナーは一人で自分のペースで走っていますが、遠く離れた人たちとナビゲーターを通じてつながっている感覚になれる。私もマラソン大会で解説をすることはありますが、その時と比べると参加者一人一人に目配りをして、声を掛けられるような気がしました。

 もちろん、大会で多くの人たちと一緒に、同じ場所を走るのが一番楽しいのは当然です。ただ、新型コロナウイルスの収束が見えず、「新しい生活様式」という言葉が聞かれるようになった現在、このサービスは一つのスタイルとして優れたものだと思いますし、通常の状態が戻ってからも残るのではないでしょうか。

 私が国内の理事長を務める知的障害のある人たちのスポーツ活動「スペシャルオリンピックス」の競技会やイベントも、例年通りには開催できません。そこで、アスリートたちのモチベーション維持などのために、今年は参加者がそれぞれ走り、その距離を合計して日本一周となる1万2000キロを目指そうというオンラインマラソンを10月1日からスタートします。「新型コロナで何もできない」のではなく、前向きになれる新たなアイデアを出せるチャンスと考えていくことができればと思います。(女子マラソン五輪メダリスト)

社会

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