栄光への架け橋、体操冨田の完璧な演技に快挙を確信…カメラマンがファインダー越しに見た2004年アテネ五輪

表彰式で日の丸を見つめる(左から)米田功、水鳥寿思、鹿島丈博、冨田洋之、塚原直也、中野大輔(カメラ・軍司 敦史)
表彰式で日の丸を見つめる(左から)米田功、水鳥寿思、鹿島丈博、冨田洋之、塚原直也、中野大輔(カメラ・軍司 敦史)

 スポーツ報知のカメラマンが、五輪の現場で撮影した瞬間を振り返る企画の第4回は2004年アテネ大会。

 北島康介の「チョー気持ちいい」とともに、この大会を象徴する言葉となった名実況だった。「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」―。体操男子団体総合金メダルを決めた冨田洋之の完璧な演技に、会場が一つになった。

 地響きのようなUSAコールが続く観客席からレンズを構えた決勝。最終種目の鉄棒で米国、ルーマニアが“五輪の魔物”にとりつかれたようにミスを重ねた中、日本は米田功、鹿島丈博が好演技を見せた。すると潮目が変わるように、ニッポンコールに合わせる手拍子が会場を覆った。冨田が大技・コールマンを見事に決めると周りの観客は絶叫。28年ぶりの快挙を確信した。

 それから表彰式までの間、日本人と知られると、さまざまな言葉で祝福の握手を求められることになった。この大会で何度も聴いた君が代だったが、あの夜の緊張と感動が一番忘れられない。(カメラマン・軍司 敦史)

 ◆アテネ大会めも 日本選手団の金メダル16個の内訳は柔道8、競泳3、陸上2、レスリング2、体操1。レスリングは、この大会から正式競技に採用された女子で吉田沙保里、伊調馨が獲得。男子ハンマー投げの室伏広治は、ハンガリー選手のドーピング違反で繰り上げ優勝となり、大会後に日本での競技会でメダル授与式が行われた。

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