千葉県・長柄町にあるロングウッドステーションで29日、「Drive in THEATER with HANABI」が行われた。
車に乗ったまま巨大スクリーンで映画を観賞。バブル期に流行したドライブインシアターは新型コロナ禍で、ソーシャルディスタンスを保ちながら楽しめるイベントとして再注目されている。今回はそんなドライブインシアターと花火のコラボイベント。チケットは販売開始から2分足らずで完売した。
日暮れとともに集まって来た車は約100台。目の前には巨大スクリーン。昔を知る人にとってはどこか懐かしく、若者にとっては斬新な光景だ。
「上映中はおしゃべりOKです!携帯電話の電源は切らなくてもOKです!前の座席を蹴るなどの行為もOKです」。場内に独特な注意事項がアナウンスされた。
来場した男性(31)は「ドライブインシアターに憧れがあって来ました。花火も今年は見られなくて、これがこの夏初めてのイベントです」と喜びをあらわにした。
19時から2016年に製作され、ゴールデン・グローブ賞で史上最多7部門を制した米国ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」が上映され、終了後、サウンドトラックをバックに花火が打ち上がった。
花火担当の古泉友作さん(45)は「とにかく無事終わって安心しました。今年は花火大会が全然できなかったので、『OUTDOOR THEATER JAPAN』のチームと協力して花火を消費できてよかった。最近はコロナ禍で花火を動画でも配信したりしてますけど、やっぱり生で見て欲しい。音や振動を感じて欲しい」と花火職人たちの思いを話す。今後の展望については「夏以外にも全国で花火を打ち上げて、地方活性化に貢献できれば」と話した。