◆ナ・リーグ レッズ0-3カブス(29日=グレートアメリカン・ボールパーク)
カブスのダルビッシュ有投手(33)が29日(日本時間30日)、敵地でのレッズ戦に先発、6回を7安打無失点で自身初の年間6連勝をマーク。6勝はビーバー(インディアンス)と並んでメジャートップタイ。また、防御率は1・47となって、リーグ2位(トップはブレーブスのフリードの1・35)に躍進した。
レッズの先発右腕バウアーはダルビッシュのファンを公言。ともにSNSでの発信が多い共通点もある。今季の防御率は試合前の段階でバウアーの1・65がリーグ2位、ダルビッシュの1・70は同3位と投手戦が予想された。
しかし、バウアーが3回と6回にはリゾにソロ本塁打を浴びたのに対し、ダルビッシュは再三のピンチをしのいだ。
2回、ムスタカスに左前安打を許した後、秋山を打撃妨害出塁で2死一、二塁となったがペイトンを二飛。3回はボットに二塁打を許したが、アウトはすべてスライダーで3三振を奪った。
4回は2安打と自らの失策もあって2死一、三塁のピンチを招いたが、9番バーンハートをいい当たりの右直に抑えてゼロ行進を続けた。5回には2者連続右前安打で無死一、二塁とされ、クリーンアップトリオを迎えたが、3番ウィンカー、4番スアレスを連続見逃し三振。ムスタカスを四球で満塁とされたがガルビスを三塁ゴロに抑え、切り抜けた。
6回は秋山に安打を許したが、ペイトンの打球が併殺打になるなどツキも味方にした投球。104球を投げて7安打、2四球、8奪三振だった。
試合後のダルビッシュは「ゲッツーが欲しいときにどうやってゴロを打たせるかとか、そういうのを相手の傾向から考えて、そこをちゃんと落ち着いて投げられたかな」と語った。