トランプ米大統領、安倍首相辞任に「最大の敬意」もツイッターでの言及はゼロ

28日にニューハンプシャー州で演説するトランプ大統領(ロイター)
28日にニューハンプシャー州で演説するトランプ大統領(ロイター)

 互いを「シンゾー」「ドナルド」と呼び合うなど、トランプ氏と親密な関係を築き上げ、日米関係を強化してきた安倍氏が、辞任を自らの口で伝えることになった。

 複数の日米政府筋によると、両者は31日に電話会談をする方向で調整に入った。安倍氏は辞任を報告するほか、後継首相との間でも日米間の緊密な連携を維持するよう、トランプ氏に要請するとみられる。

 トランプ氏は28日、大統領専用機内で記者団に対し、安倍氏について「とても素晴らしい友人だ」と強調。決断については「彼は紳士だ。最大の敬意を表する」と述べ「とてもつらかったに違いない。彼は国をとても愛しており、首相の職を離れるのがどういうものか、私には想像がつかない」と、安倍氏の心境を思いやった。

 とはいえ、言葉では安倍氏に寄り添ったものの、“過去の人”のことを考えている暇がないというのが、トランプ氏の現状なのかもしれない。11月3日に行われる大統領選でトランプ氏は現在、民主党候補のバイデン前副大統領(77)に後れを取っているとみられており、巻き返しに必死だ。

 トランプ氏が発信ツールとして多用するツイッターは、安倍氏が辞任を発表して以降、日本時間29日午後9時までに20回以上更新されたが、安倍氏への言及はゼロ。28日に激戦州の一つであるニューハンプシャー州で開いた集会と、オレゴン州で発生した人種差別抗議のデモに関するツイートばかりで、昨年、国賓として来日した際には安倍氏を「素晴らしい指導者」とたたえ、会談の様子を収めた動画を投稿していたのとは対照的だった。

 一方、オバマ前政権時に安倍氏と何度も会談の経験があるバイデン氏は、ツイッターで「友人としての関係とリーダーシップに感謝する」との安倍氏に対する声明を発表。一緒に写った写真と共に「退陣は悲しいが、国と国民同士の強固な同盟関係は世代を超えて続くはずだ」と投稿した。

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