【巨人】戸郷翔征、5球団斬りセ界制覇7勝 8月4戦4勝あるぞ月間MVP

4回2死三塁、好送球で高梨をライトゴロでアウトにした松原(左)を笑顔で迎える戸郷(カメラ・生澤 英里香)
4回2死三塁、好送球で高梨をライトゴロでアウトにした松原(左)を笑顔で迎える戸郷(カメラ・生澤 英里香)

◆JERAセ・リーグ ヤクルト2―5巨人(27日・神宮)

 巨人がヤクルトを下し、今季5度目の同一カード3連戦3連勝。5回無失点の戸郷が7勝目を挙げ、8月4戦4勝で月間MVP候補に浮上した。4回の守備では、2死三塁から高梨の右前への打球を松原が素早く処理しライトゴロ。失点を防ぐビッグプレーで戸郷をもり立てた。亀井を3番に入れた新打線も3戦連続2ケタ安打と絶好調。ヤクルト戦は6連勝で貯金は今季最多タイの13となった。

  • 5回無失点の好投で7勝目を挙げた戸郷
  • 5回無失点の好投で7勝目を挙げた戸郷

 戸郷は思い切り腕を振った。5点リードの5回2死一、三塁。1ボール1ストライクからの3球目、最後はエスコバーへ低めの直球を投げ右飛に打ち取った。蒸し暑さのなか、最後まで踏ん張り、表情を変えずベンチに下がった。

 プロ入り初めての神宮の試合は「完璧な調子とは言えなかった」と苦戦。毎回走者を出し、プロ最多の5四球を与えながらも0封。4回2死三塁の松原のライトゴロの好守備は「打たれたと思ったけど松原さんがチャージをかけてたのでアウトにしてくれという気持ちでした」と祈りが届いた。

  • 体で数字の「7」のポーズをとる戸郷
  • 体で数字の「7」のポーズをとる戸郷

 5回99球4安打無失点4奪三振で今季7勝目。菅野の9勝に次ぐリーグ単独2位とし、セ・リーグ全5球団から白星を飾った。これで8月は4戦4勝、24回1/3を投げ1失点、防御率は0・37。8月の月間MVP候補にも浮上した。

 まさに有言実行だ。今季の先発投手陣の課題は昨季チームトップの15勝を挙げ、メジャーに移籍した山口(現ブルージェイズ)の穴を誰が埋めるか―。若手の台頭は首脳陣の願いだった。オフの時から戸郷は「俊さんの穴を埋められるように、山口さん2世になれるよう頑張りますよ!」と名乗りをあげていた。

 目指すべき先輩とオフは自主トレを共にし、投球面以外でも食トレでパワーアップに挑戦した。けがせず夏場を乗り切る土台作りを仕込まれた。この日、山口はメジャーで初勝利。日米で“師弟”勝利を挙げ「同じ日に勝利を挙げられたのはうれしい。俊さんも頑張っているので自分もしっかり結果を残して、いい報告ができるようにと毎回思って投げています」とうれしそうに話した。

 開幕ローテ入り、山口の代わりとなる活躍、菅野に次ぐ先発の「柱」と、次々と目標をかなえていく右腕。快進撃の先に見据える目標は「新人王」だ。有力候補に並ぶ広島・森下は5勝2敗と勝利数では戸郷の方が上になるが、投球回は森下が54回2/3、戸郷は52回と少し下回る。「僕の場合は長く投げれず、野手の方に助けられてる。次も負けないようにやっていきたい」

 上を目指し続けるからこそ、現状には満足せず反省も欠かせない。「ここ4試合は短いイニングで中継ぎにも迷惑をかけて、野手の方々にも助けられている。運を持っているのかなと思うけど、その運試しじゃなく、もっともっと自分の実力で勝っていければ」と気を引き締め直した。勝ち気な若武者はまだまだ突き進んでいく。(玉寄 穂波)

試合詳細
4回2死三塁、好送球で高梨をライトゴロでアウトにした松原(左)を笑顔で迎える戸郷(カメラ・生澤 英里香)
5回無失点の好投で7勝目を挙げた戸郷
体で数字の「7」のポーズをとる戸郷
すべての写真を見る 3枚

巨人

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請