【佐々木クリスのバスケペディア】渡辺雄太はNBAで戦うなら「3&D」磨け

渡辺雄太
渡辺雄太

 元プロバスケットボール選手でアナリストの佐々木クリス氏によるコラムは毎月掲載。第13回は、2年目総括NBAのグリズリーズとのツーウェー契約が終了した渡辺雄太(25)の2シーズン目の活躍を総括する。

 渡辺選手のNBA2季目が終了した。NBA下部のGリーグではグリズリーズの傘下・ハッスルの一員として、これ以上ない活躍を見せた。3点シュート成功率は36・4%、フィールドゴール成功率は54・2%と高い決定力を発揮。また、確たる強みとして、攻守の切り替えや動き出しのスピードの速さが挙げられる。的確な状況判断、理解力、バスケットIQの高さが光り、特に動き出しの最初の2歩が他の選手よりも速く、NBAレベルのスピードについていくことができている。

 来季以降もNBAで戦い続けるのであれば、3点シュートとディフェンスでチームに貢献する「3&D」のプレースタイルを磨き上げるしかない。攻撃ではスペースを広げ、主力を引き立たせる「3&D」の役割は、現代のNBAではどのチームも必要とする重要な要素。今季NBAでノーマークの3点シュートのリーグ平均成功率は38・4%。3点シュートで相手に脅威を与え、守備を引きつける選手になるには、渡辺選手も成功率38~39%は狙いたい。また、ポイントガードからパワーフォワードまでを守ることもでき、ポジションレス時代において、ディフェンスも対応できる。

 来季以降は現時点で未定も、渡辺選手の実力であれば、NBAでロースター入り(公式戦への出場資格を持つ選手)できるチームはある。白羽の矢が立つかどうか分からないが、今季ドラフト1位のザイオン選手を中心に若手育成に注力するペリカンズ、MVP級の2選手を柱とし、実験的に大胆な采配をするロケッツなどが、ハマるかもしれない。オールラウンダーとして自身を磨くのであれば、欧州リーグという選択肢もある。来季の判断は本人の目指すべき未来像によって、変わってくるだろう。

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