大坂なおみ、自粛期間で新たな姿…215日ぶり勝利で見えた内面の変化

半年ぶりの公式戦出場となった初戦に勝利し3回戦に進んだ大坂(AP)
半年ぶりの公式戦出場となった初戦に勝利し3回戦に進んだ大坂(AP)

◆テニス ウエスタン・アンド・サザン・オープン第3日 ▽女子シングルス2回戦 大坂なおみ2―1ムホバ(24日・米ニューヨーク)

 女子世界ランク10位で第4シードの大坂なおみ(22)=日清食品=が、同26位のカロリナ・ムホバ(24)=チェコ=に6―7、6―4、6―2で逆転勝ちした。大坂は新型コロナウイルスの影響で中断したツアーが再開してから初の大会出場で、勝利は215日ぶりだった。3回戦は同25位のダヤナ・ヤストレムスカ(20)=ウクライナ=と対戦。今大会は4大大会・全米オープン(31日開幕・ニューヨーク)の前哨戦で無観客で行われている。

 観客のいないニューヨークのコートに大坂の「カモーン!」の声が響いた。2時間33分の熱戦を、この日12本目となる182キロのサービスエースで締めると「とにかく再開後の初戦で負けたくなかった」と笑みがこぼれた。新型コロナウイルスの影響でツアー中断を挟み、1月の全豪オープン2回戦以来、215日ぶりの勝利は「多くのことを学ぶことができた」価値のあるものだった。

 厳戒態勢で開催されている大会初戦。試合序盤は「正直、かなり神経質になった」と不安定で、最初のサービスゲームは一度も第1サーブが入らずラブゲームで落とした。相手にスライス、ドロップを使って走らされ「疑念が生じた」ほど。第1セットはタイブレイクで落としたが、ズルズルといかないのが自粛期間を経た新たな姿だった。

 「とにかく積極的に」と自らに言い聞かせ、安定したストロークをコート深くに返してペースをつかんでいった。成功率47%と不調の第1サーブを、的確な配球の第2サーブでカバー。試合合計55%、特に第2セットは83%がポイントになった。「練習してきた分、効果的だったのを見せられた」と成果を誇った。昨秋の中国オープン(北京)以降、痛みを抱えていた右肩の回復に十分な時間があったことも大きかった。

 冷静に戦い続ける姿勢は「やりたい」と描いていたこと。最後の実戦となった2月7日の女子国別対抗戦フェド杯スペイン戦で、試合中に泣き、荒れた姿とは大違いだった。例年はシンシナティーで行われるこの大会だが、移動による感染リスクをなくすため全米オープンと同じ会場で開かれている。2年前に初めて4大大会の頂点に立った慣れ親しんだコートで「気持ちが落ち着いていると冷静に考えられる」。内面のコントロールができるようになった大坂に、怖いものはない。

 ◆なおみに聞く

 ―久々の試合だった。

 「神経質になったが、第2セットから平穏さが戻ってきた。今度からはもっと早くそれができるといい」

 ―楽しめたか。

 「喜びレベルは10が最大だとしたら、それに近い。(8くらい?)そうね」

 ―無観客の違和感。

 「自分は大きなコートで、お客さんの前でプレーすることが好きだし、そこからはエナジーをもらうタイプの人間だから、観客がいないのは戸惑うだろうと思っていた。でも、試合が始まれば、コート外のことは全く気にしていなかった」

 ―同じ会場で行われる全米オープンに向けて。

 「今は全米のことは全く考えていない。ここで勝つために必要なことだけを考えている」

 ◆大坂の今後の予定 今大会と同会場で行われる全米オープン(31日開幕)で2年ぶりの優勝を目指す。その後、欧州へ渡りイタリア国際(9月14~21日・ローマ)を経て4大大会の全仏オープン(同27日開幕)に臨む。その後は例年、中国オープンなどに参戦していたが、中国政府が年内の国際大会を原則中止した影響で、上位8人が出場できる最終戦WTAファイナル(11月9日開幕・深セン)を含め日程が決まっていない。

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