全国高校サッカー選手権、開催へ…分散検討も首都圏で一致、無観客視野

スポーツ報知
今年1月、高校選手権で優勝を果たし、歓喜する静岡学園イレブン

 日本サッカー協会(JFA)と全国高等学校体育連盟(高体連)のサッカー専門部が、今冬の第99回全国高校サッカー選手権大会を開催する方針を固めたことが25日、分かった。今月下旬のオンライン会議で、全国47都道府県協会、各高体連のサッカー専門部と例年通り首都圏開催で合意した。春夏連続で甲子園が中止となるなど新型コロナウイルスの感染拡大は、高校生のスポーツ大会にも大きく影響しているが、サッカー選手権は無観客も視野に感染対策を徹底した上で、開催を目指していく。

 一時は中止の可能性もあった冬の風物詩が、開催されることになった。複数の関係者によると、今月22日にオンラインで行われた全国47都道府県のサッカー協会と、各高体連のサッカー専門部との会議で、予定通り行うことで合意。愛媛や福島など一部の県では日程の関係から既に地方大会が開始されていたが、全国選手権の開催は不透明となっていた。

 大会は、新型コロナウイルスの感染リスクを避けた形での開催を模索する。一部を地方で行う分散開催も検討されたが、例年通り首都圏で開催することで一致。感染症対策として、毎年12月30日に行われている開会式と、同日開催の開幕戦は中止の方向で調整しており、組み合わせ抽選会もオンラインで実施する予定だという。無観客での開催も検討しており、家族や学校関係者の入場を認めるかなど詳細は今後、詰めていくことになる。

 開催に向けて後押しとなったのがJリーグだ。現在、上限5000人(もしくは収容人数の50%以下で少ない方)で観客を入れて試合を開催しているが、会場でクラスター(感染者集団)が発生した事例はない。無観客にすれば、さらにリスクは減ることになる。

 一方でサッカー界ではJ1鳥栖で選手ら関係者12人、島根・立正大淞南高サッカー部で関連も含め107人の感染などが確認されている。そのため、参加する高校生に対して大会前のウイルス検査実施も検討されている。JFAが定めたガイドラインに加えて、宿泊先での注意点などを記した70ページに及ぶJリーグのガイドラインも参考にしていく。大会関係者は「Jリーグの運営は参考になる」と話しており、Jのノウハウを取り入れ、安全に開催できるよう感染症対策を徹底していく方針だ。

 今年は高校野球が春夏共に中止となり、高校総体も開催断念。多くの高校生アスリートの晴れ舞台が奪われた。サッカー界は、高校生の夢を実現させるべく、日本協会とJリーグがタッグを組んで、開催への準備を進めていく。

 ◆全国高校サッカー選手権大会 1917年度に前身となる日本フットボール優勝大会の第1回が関西で開催された。当初は関西の学校のみの参加だったが、25年度の第9回大会から全国大会となった。76年度の第55回大会から首都圏での開催となった。参加校は、46道府県の各代表と加盟校数が最も多い東京都代表の2校の計48チーム。トーナメント形式で行われ、02年度の第81回大会からは成人の日に決勝が行われる。昨年度の優勝校は静岡学園。

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