藤井聡太2冠、次の戦いは団体戦…22日に渡辺明名人のチームと対戦し3連覇に挑む

スポーツ報知
さわやかな半袖シャツ姿で記者会見する藤井聡太2冠(日本将棋連盟提供)

 史上最年少2冠・八段となった将棋の藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=は22日、3人1組の団体戦で行われる非公式戦「第3回AbemaTVトーナメント」決勝に「チーム永瀬」のメンバーとして臨み、個人戦だった第1、2回に続く3連覇に挑む。決勝は渡辺明名人(36)=棋王、王将=率いる「チーム渡辺」。3冠対2冠の頂上決戦も見られそうだ。木村一基前王位(47)=九段=から王位を奪取した王位戦第4局から一夜明けた21日、福岡市で会見に臨んだ。

 戦いは個人から団体へ、目指すは2冠から3連覇へ―。20日に王位を獲得した余韻のまま、藤井は中1日で再び勝負に臨む。

 「AbemaTVトーナメント」は、インターネット放送局「ABEMA」が配信する非公式戦。持ち時間わずか各5分で、1手指すごとに5秒加算される変則の「フィッシャールール」を採用した超早指し棋戦だ。個人戦で開催された一昨年、昨年で藤井は連覇。3人1組の団体戦に変更された今回、V3を目指して4月から戦ってきた。

 研究仲間の永瀬拓矢2冠(27)=叡王、王座=、増田康宏六段(22)との「チーム永瀬」のメンバーとして、予選リーグからトーナメント準決勝まで計7勝3敗。広瀬章人八段に2敗、森内俊之九段に1敗したが、羽生善治九段に2連勝する見せ場を作っている。

 決勝の相手は「チーム渡辺」。7月に棋聖を藤井に奪われたが、今月15日に名人を奪取して3冠に返り咲いた渡辺が同門の近藤誠也七段(24)、石井健太郎六段(28)と共闘するチームとの決戦となる。

 9局5勝制、1局ごとにチーム内で対局者を決めるシステムだけにカードは未定だが、3冠対2冠の激突が期待される。渡辺は王将のタイトルを保持し、藤井は今期中のタイトル挑戦の可能性が王将戦のみとなっているだけに、かなり気は早いが今期の王将戦(来年1月開幕予定)の前哨戦にもなり得る。

 優勝賞金1000万円(チーム)も懸かる真剣勝負ながら、非公式戦ならではの空気も。渡辺は1回戦で対局前の近藤誠也七段に対し、アイドル風うちわを振りながら「もってこーい、もってこーい、誠也! もってこ~い!」とシャウト。広島・鈴木誠也外野手への応援を拝借したパフォーマンスを披露して視聴者を爆笑させた。名人獲得直後の会見で「(決勝でも)何かやります」と予告しており、新名人のサービスシーンが待たれる。

 藤井は福岡から空路、東京へ。日本将棋連盟で免状への署名を行い、多忙な中でもタイトルホルダーとしての務めに尽力した。在学する名大教育学部付属高は16日に夏休みが終了したが、勝負に生きる藤井の夏はまだ終わらない。(北野 新太)

 ◆藤井2冠、8時間に「将棋の奥深さ感じた」

 一夜明け会見に臨んだ藤井は、タイトル獲得の思いを改めて聞かれ「王位戦はプロになる前にタイトル戦の控室に行った(2016年)こともあったので感慨深いです」と語った。

 前夜は宿泊先に戻ってから師匠の杉本昌隆八段(51)や家族に電話をしたそうで「結果は知っていると思うので改めて報告はしなかったのですが、喜んでもらえたのかなと思います」。さらに1時間ほど対局を振り返った後、夜11時に就寝。午前6時半頃に起床したと明かした。

 今シリーズでは初めて2日制、持ち時間各8時間の対局を経験した。「8時間は初めてでしたが、実際に指してみると、まだまだ考えを深めたいと思いましたので将棋の奥深さを感じました」。3冠を目指す今後については「まだまだ実力を高めなければいけない。まずは秋から王将リーグが始まるので、強い方(計7人のトップ棋士が参加)ばかりなのでしっかり戦えたら」と謙虚に語った。

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