乃木坂46・白石麻衣の謝罪…ハプニングから見えるキャパシティーが取材活動の面白さ

白石麻衣
白石麻衣

 台本、脚本がない時に人はどう振る舞うのか。ハプニングは人となりがよく出る機会だと思っている。

 20日の午後9時。乃木坂46の白石麻衣(28)が自身の誕生日に初めてYouTubeチャンネルで生配信を行った。機材トラブルなのか時間になっても始まらない。約20分たって画面に登場した白石は「お待たせしました。皆さんごめんなさい」と謝罪して配信はスタートした。

 バースデーという記念の日に、出だしからアクシデント。その後も自らケーキを作りながら、何度も映像が切れてしまう事態が連発した。再開される度に女王・白石の「本当に、申し訳ありません!」というすまなさそうな表情が繰り返される。

 本人の心境を想像すると大変だったに違いない。でも、白石の人柄がにじみ出た配信だったと思う。ネットでも視聴者から「めっちゃいい」「がんばれ~」などの声が相次いでいた。私も今年1月、ライバル社5紙の記者と、白石を合同インタビューをしたシーンを思い出した。恋愛やら理想の男性やら、ずけずけと質問を繰り出す記者陣に、きちんと目を見ながら誠実に答える姿を。

 ちょうど1年前の8月21日、東京・渋谷のNHKで停電があった。主演ドラマの取材会をやっていた木村文乃(32)は、突然の暗闇にも動じることなく「熱く語りすぎちゃったから、クールダウンしろってことですかね」とおどけながら、共演の高杉真宙(24)と臨時トークショーを始めた。

 2013年7月の音楽フェスでも、福山雅治(51)のパフォーマンス中に機材が故障。それでも福山は「人間性が問われるところですね」と笑いながら人気曲「Heart」を弾き語り。学生時代からファンの記者にとってはうれしい思い出として残っている。木村も福山も何事にも動じず、かつ前向きな性格なんだなと思わせられた。

 一方で、政治記者時代の2005年のこと。ある政治家の室内でのイベント中に若い男性が倒れた。その議員は、男性の頭を抱きかかえると「お~い! 帰って来おおおおお~い!」と大きな動きとともにシャウト。周囲からは「頭揺らしたらダメ!」との悲鳴も起きて騒然となった。結果的に男性は無事だったが、その議員の熱血さと同時に、少し冷静さの欠けた一面がかいま見えたシーンだった。現在、その議員が「薄口」と言われながらも政治評論家として頑張っている姿はどこか納得出来るものがある。

 よく稽古された芝居、事前打ち合わせで争点がすり合わせられた議論…。芸能も政治も含め、社会では予定調和や台本の存在は大切だ。だがそこから少し外れた瞬間にキャパシティーの大きさが見えることがある。そこをキャッチするのも取材活動の面白さだと思う。(記者コラム・浦本将樹)

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