ターザン山本の「活字プロレス」が再燃、10年ぶり著書「妻たちのプロレス」出版…金曜8時のプロレスコラム

大仁田厚(手前)とリングで対決したこともあるターザン山本!(中央)
大仁田厚(手前)とリングで対決したこともあるターザン山本!(中央)

 元週刊プロレス編集長のターザン山本(74、敬称略)が10年ぶりの著書を出版する。26日に発売される「妻たちのプロレス 男と女の場外バトル」(河出書房新社、1760円)で、手前ミソながら報知新聞社の福留崇広記者との共著だ。これまでムックや対談本の参加者としての出版はあったが、書き下ろしの著書としては2010年の「『金権編集長』ザンゲ録」(宝島社)以来10年ぶりとなる。

  • 「妻たちのプロレス 男と女の場外バトル」
  • 「妻たちのプロレス 男と女の場外バトル」

 この間、「ターザン山本!」のリングネームで、2017年10月に71歳でプロレスデビューし、元参院議員の大仁田厚(62)ともデスマッチで対戦した。雑誌「Number」の「プロレス総選挙2018」では、まさかの14位に選ばれるという珍現象を巻き起こした。そんなターザンに再び「活字プロレス」の火をつけたのは…。

 もともとは福留記者が藤波辰爾の伽織夫人について「妻のプロレス」を書こうとした企画だったが、酒席で話題になった時、ターザンが「俺も書きたい!」と右手を挙げて立候補した。「伽織さんだけじゃダメだよ。妻たちを集めた方がいい。馬場元子さんは欠かせないよ」共著として以下のラインアップとなった。

 力道山の妻・田中敬子「いまもあの笑顔を胸に」、高山善廣の妻・高山奈津子「ケガと病気と闘う日々のその先に」、剛竜馬の妻・八木幸子「男と女、ミックスド・デスマッチ」、葛西純の妻・三知代「血染めのシャツを脱がした日々」、藤波辰爾の妻・伽織「妻だけがプロレスラーをわかってあげられる」、ジャイアント馬場の妻・元子「女がスナイパーになるとき」

 ターザンが担当したのは、剛竜馬編とジャイアント馬場編。馬場元子夫人はすでに亡くなっており、剛夫人は会いたくなって厚木まで訪ねて行ったのだという。スポーツ記者の福留記者が書く、力道山、高山、葛西、藤波編は、夫人から引き出したコメントを多用し、細部まで描写されたノンフィクションになっているが、それと対比してターザン節はファンタジーだ。馬場さんがハワイで油絵を描いているシーンは、ターザンの夢に出てきた世界だったりする。

 発売前に読んだ立場として、両極端な文章に読者が混乱しないだろうかという疑問をぶつけてみた。

 「ノンフィクションだけじゃ堅くなるから、エンタメにするわけですよ。あれがないと本に厚みが出ないよ。あれがあることで本のバージョンアップを図ったんですよ。取材ゼロのところから逆転させるわけですよ。あえてタッチを変えてバラエティーに飛ばしてるわけ。こんなこと誰もできないよ」

 一気にまくしたてるターザン。影響を受けた多くの活字プロレス読者にとって、私の心配は無用だと感じた。かつてプロレス界のオピニオンリーダーを自任したターザン山本の生き方は何一つ変わっていないことを確認することができた。(酒井 隆之)

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「妻たちのプロレス 男と女の場外バトル」
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