谷川浩司九段、藤井聡太2冠に「10代の羽生さんとも完成度違う」

スポーツ報知
谷川浩司九段

 藤井聡太新王位(18)=棋聖=の2冠達成について、谷川浩司九段(58)が藤井への思いを語った。

 藤井新王位が日頃から「憧れ」と公言している谷川浩司九段(58)は、関西所属の後輩が2冠になったことを受け「さらに強くなっている印象ですね。成績も内容も文句の付けようがありません。常に予想を上回って、いろいろなことを軽々と乗り越えていく…」と感嘆の声を上げた。さらに「今回は初めての2日制でしたし、木村さんの将棋は独特。多くのことを勉強して、戦いながら実力をつけています」と賛辞を贈った。

 立会人を務めた第1局では、和服姿にも着目した。「もう堂々と着こなしていて、正直感心しました」。タイトル戦での和装は2度目だったが「慣れないうちは立ち上がる時に裾を踏んでしまったりするものなのですが、そのような不安を全く感じさせませんでした」と振り返った。

 1976年12月、加藤一二三・九段に次ぐ2人目の中学生棋士となった谷川。1983年度には、その加藤を4勝2敗で下し、今も不滅の記録と呼ばれる21歳2か月で史上最年少名人に輝いた。「谷川時代」到来と思われたが、初めてタイトルを複数保持したのは87年度。王位・棋王の2冠になるのに4年を要した。「複数タイトルを持つのが第一人者の条件ですが、複数冠には独特の難しさがあります。安定した力は当然ですけど、今回のように2棋戦が同時進行になれば持ち時間や相手に応じた対応も必要になります」。だからこそ、一気の2冠となった18歳は「10代の頃の羽生(善治)さんとも完成度が全く違います」と断言する。

 9月9日、順位戦B級2組で藤井2冠と対戦する。「実績には意味がない世界です。相手の方が力は上なので、向かっていく気持ちで指したい」

 ◆谷川 浩司(たにがわ・こうじ)1962年4月6日、神戸市生まれ。58歳。若松政和八段門下。76年、加藤一二三に次ぐ史上2人目の中学生棋士に。83年、史上最年少の21歳で名人に。97年、名人5期獲得で十七世名人資格保持者となる。通算獲得タイトルは歴代4位の27期。最速の詰みを目指す棋風は「光速の寄せ」と称される。2012年~17年、日本将棋連盟会長。14年、紫綬褒章受章。

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