「ペコはおうちにかえります」不二家三島ステーション店37年の歴史に幕

スポーツ報知
お別れのメッセージとともにたたずむペコちゃん

 JR三島駅構内にあるレストラン「不二家三島ステーション店」が20日に閉店し、37年の歴史に幕を下ろした。1983年11月から、原田重利さん(72)が店長を務めたフランチャイズ店。正面入り口にあるペコちゃんの横に添えられた「ペコはおうちにかえります」などと書かれた文章が、ツイッターなどを通じて話題になっていた。

 原田さんは入り口の札を「CLOSED」に返すと、深々と頭を下げた。常連とみられるお客さんも店舗の前に集まり、拍手が起こり、花束を渡しにきた人もいた。「さみしいですね」としみじみ。閉店を決断した理由は、新型コロナウイルスの影響だ。東海道新幹線の乗客が激減し、改札近くに店を構えるだけに打撃は大きかった。「東京五輪で7月には客足も回復すると思っていた。やる気はあったんですが…」と肩を落とした。

 店頭のメッセージは、重利さんの無念の思いを聞いていた長男・利光さん(45)が7月28日の誕生日に作成してくれた。「翌29日に飾ったらこんなに反響があると思わなかった。あれからお客様に『ありがとうございました』など、温かい言葉をかけられた。うれしかった」と目尻を下げた。

 不二家のフランチャイズ4号店として、「直営店以外では初めて箱根越えを果たした」という。新幹線の乗客が多いことと、不二家のモットーから「美味(おい)しい、早い、きれい」を合言葉に営んできた。37年間ずっと入り口に立ち続けたペコちゃんを、「子どもたちに頭を触られたり、愛されてきた。私と一緒に家に帰ります」とねぎらった。(山田 豊)

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