【巨人】菅野智之、1―0完封で8連勝!進化した右打者内角ストレート「大城がうまく使ってくれた」

阪神打線を完封し、開幕8連勝を達成した菅野(右)は歓喜のあまり捕手・大城と抱き合って喜ぶ(カメラ・橋口 真)
阪神打線を完封し、開幕8連勝を達成した菅野(右)は歓喜のあまり捕手・大城と抱き合って喜ぶ(カメラ・橋口 真)
巨人の開幕8連勝以上
巨人の開幕8連勝以上
菅野の今季投手成績
菅野の今季投手成績

 巨人・菅野が圧巻の投球だ。阪神打線を3安打に抑えて自身初、球団では1990年の斎藤雅樹以来となる開幕8連勝を、今季3度目の完封で飾った。援護は岡本の17号ソロによる1点だけ。味方打線が2安打以下、スコアは1―0という厳しい展開で完封投手になったのは巨人では1973年の高橋一三以来、47年ぶりだ。

 歴史的偉業へあとアウト3つ。9回、マウンドに向かう菅野に観客から拍手が注がれた。大きな期待を背負って臨んだこの回、この日最速タイの153キロを計測。2死一塁から大山を二飛に抑え、125球3安打で試合を締めた。自身3度目の1―0完封に「格別なものがあります。達成感は段違いです」。捕手の大城と抱擁して喜びを共有した。

 勝負どころは6回2死二塁。打席には得点圏打率リーグトップの3番・サンズ。内角151キロを2球見せ、外に曲がる変化球で右飛に抑えた。前回4日の対戦(甲子園)ではスライダーを2ランされた。その反省を胸に、初回から助っ人に徹底して内角速球を投じて踏み込ませなかった。

 「前回の借りを返せたと思います。僕の生命線はスライダー。そのボールを生かすために、インコース勝負というところで。大城がうまく使ってくれた。それに応えられたと思います」

 対サンズだけではない。今年の菅野は右打者の内角に糸を引くような直球が目立つ。そこには、球速だけでなく球の強さを追求するエースの思いがあった。

 「今年はツーシーム系の割合が減りつつあります。やっぱり回転がほどけちゃうというか、強いボールじゃないなというのがあるので。右打者の内角はほとんどフォーシームですね」

 腕から始動する新フォームで軸足の右足に体重が乗り球威が増した。それもあり、微妙にシュートしながら動く球、ワンシームやツーシームの割合を減らし、原点の指にかかった強い直球を多投。各球団に右の強打者がいるが、相手が一番感じていることだろう。内角の強い球を意識させることで、外角の対応がより困難になる“無双状態”だ。

 開幕投手から開幕8連勝は、尊敬する斎藤雅樹以来球団30年ぶり。18年まで巨人コーチを務めた斎藤氏には完投する大切さを教わった。「まだまだ足元にも及ばないと思いますけど、ちょっとでも近づけるように」と話した。今季3度目、沢村栄治に並ぶ通算20度目の完封には「巨人は歴代で名だたる投手ばかり。先人の人たちの記録に追いついたり、塗り替えるのはなかなか難しい。誇りに思いますし、それに恥じない投球をこれからもしていかないと」と引き締めた。

 高橋との投手戦を制し、リーグトップの防御率は1・51に向上した。今季初の中5日には「中5日ぐらいでヒーヒー言ってたら先発ピッチャーは務まらないと思うので大丈夫です」。スタメンから一人も交代しない9人野球で、試合時間はわずか2時間23分。援護は1点で十分と思わせる無敵の投球で、チームの連敗を2で止めた。(片岡 優帆)

阪神打線を完封し、開幕8連勝を達成した菅野(右)は歓喜のあまり捕手・大城と抱き合って喜ぶ(カメラ・橋口 真)
巨人の開幕8連勝以上
菅野の今季投手成績
すべての写真を見る 3枚

巨人

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請