集団感染で44日間53試合に臨むカージナルス、半世紀前には49日間51連戦乗りきった

ボブ・ギブソン(68年)
ボブ・ギブソン(68年)
カージナルスの本拠ブッシュスタジアム(AP)
カージナルスの本拠ブッシュスタジアム(AP)

 集団感染のカージナルスは44日間で53試合の強行軍。1968年には、49日間51連戦を乗りきったチームでもある

 新型コロナウイルスの集団感染が発生したカージナルスは7月29日のツインズ戦を行った後、16日間も“隔離措置”で試合を行えずにいた。

 そのため、8月15日以降、閉幕する9月27日まで計44日間で8月に4度、9月には7度のダブルヘッダーが組まれ、53試合を消化(残り2試合は未定)する異例の強行スケジュールとなることが発表された。

 8月15日から9月2日まで19日連続で23試合、9月10日から閉幕の27日まで18日連続で23試合連続という超のつくハードスケジュール。ただし、救いは今季はダブルヘッダーが特例で7イニング制、そして同地区制で特に中地区は五大湖周辺にチームが比較的にまとまっていることもあって移動距離が少ないことかもしれない。

 選手会との取り決めで原則20日間の連戦が取り決められている米大リーグだが、昔はそんな取り決めもなく超のつく連戦記録がある。実はそれも今回の主役でもあるカージナルスだった。

 それは1968年、米大リーグが地区制をスタートする前年の事だった。

 カージナルスは7月18日から延々9月4日まで49日連続、ダブルヘッダー2試合含め計51連戦を行った。

 遠征もセントルイスから始まってピッツバーグ→ニューヨーク→フィラデルフィア→セントルイス→アトランタ→シカゴ→セントルイス→フィラデルフィア→セントルイス→ピッツバーグ→ニューヨーク→シンシナティとのべ13都市を移動日無しで回る強行軍だった。

 そんな日程も前年ワールドチャンピオンになったカージナルスは51試合に30勝21敗。連戦前は2位に9・5ゲーム差を終わって見れば13・5ゲーム差にまで広げていた。

 最大の殊勲者はこの年34試合に登板し13完封含む28完投し22勝9敗、防御率1・12をマークしMVPにも輝いた右腕エースのボブ・ギブソンだ。

 連戦最初の登板こそ中8日だったが、その後9試合は中4日で7度、中3日が2度。10試合すべて9イニング以上投げ5完封含む8勝1敗(勝敗無しは延長戦)と今では考えられないような鉄腕ぶりだった。

 しかし、独走優勝で臨んだワールドシリーズは、タイガース相手に3勝1敗から3連敗を喫して2年連続ワールドチャンピオンは逃した。その後、日米野球のため来日。計18試合を戦って13勝5敗の成績を残したが、シーズン最も大変なスケジュールだった。

 ちなみにダブルヘッダー2度含め再開3日間で5試合を消化し3勝2敗と勝ち越した今季のカージナルス。52年前のような史上最長の連戦を乗りきってリーグ優勝した再現を、昔をよく知るファンは願っているはずだ。(蛭間 豊章=ベースボール・アナリスト)

ボブ・ギブソン(68年)
カージナルスの本拠ブッシュスタジアム(AP)
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