右肩違和感で離脱している巨人のエンジェル・サンチェス投手(30)が、19日のイースタン・DeNA戦(G球場)で実戦復帰する見込みとなった。18日にはイスラエル・モタ外野手(24)が3軍から2軍に昇格予定。外国人枠争いの現状を、巨人担当サブキャップの片岡優帆記者が「見た」。
サンチェスが1か月ぶりに登板するメドが立った。予告先発が発表されていた7月25日のヤクルト戦(神宮)の試合直前、右肩違和感を訴えて急きょ回避。翌26日に登録抹消となり、猛暑のG球場でリハビリを進めてきた。現在はブルペンや実戦を想定した練習で150キロ台を連発しているという。順調なら19日の2軍戦で復帰となりそうだ。
来日1年目の今季は5登板で3勝2敗、防御率2・67。1軍は今週末にブルペンデーが検討されているように、首脳陣としては先発は一人でも多く欲しいところ。菅野と並ぶ先発の柱と期待されるだけに、復帰登板の内容次第では、来週の1軍昇格も視野に入る。
野手では、阿部2軍監督が「ハングリーさがない」として3軍に降格させていたモタが、18日から2軍に昇格する。阿部監督は「必死こいてやっているんだったら(1軍に)推薦できる」と話していた。右膝違和感で16日に登録抹消となったパーラの離脱中が、モタにとって1軍昇格へ勝負の時間になる。
現状、1軍の外国人枠はメルセデス、ビエイラ、デラロサの「投手3」と、ウィーラーの「野手1」。今年はコロナ特例で、例年より1枠増の5枠になった。巨人はまだないが、「投手4・野手1」「野手4・投手1」という偏った登録を行った場合、それ以降に5人登録する場合は「投手3・野手2」のような他の人数の組み合わせは認められない。その運用も含め、サンチェスの復帰とモタの2軍昇格で外国人枠争いがさらに激化しそうだ。(片岡 優帆)