【甲子園】明石商・中森俊介、4度目夢の舞台で150キロ9K完投…スカウト高評価 プロ志望なら「3、4球団競合する」

力投する明石商・中森俊介(カメラ・岩崎 龍一)
力投する明石商・中森俊介(カメラ・岩崎 龍一)
明石商・中森俊介が中学3年時に「家族へ思いを届けようプロジェクト2017」で特別賞に輝いた両親へのメッセージ(家族からの提供)
明石商・中森俊介が中学3年時に「家族へ思いを届けようプロジェクト2017」で特別賞に輝いた両親へのメッセージ(家族からの提供)
中森の甲子園での投球成績
中森の甲子園での投球成績

◆2020年甲子園高校野球交流試合第5日(16日)▽第1試合 明石商3―2桐生第一

 明石商(兵庫)は、ドラフト1位候補の中森俊介(3年)が5安打2失点で、桐生第一(群馬)に競り勝った。昨年の春夏甲子園でベスト4だった右腕が、最後の甲子園を締めくくった。

 こん身の一球だった。2―1の8回2死二、三塁、明石商・中森は146キロ直球を内角へ臆さず投げ込み、3番の広瀬智也を空振り三振に仕留めた。「強い気持ちで内角に投げた」と拳を握りしめる。9回に2点目を失ったが、単打5本、9奪三振に抑え、甲子園で“4度目”の完投勝利を挙げた。

 初回は1死一、二塁とされたが、そこから6回まで17者連続アウトを奪い、3回には自己最速まで1キロに迫る150キロも計測した。それでも「終盤にかけて体力がなくなって、球威も落ちてきた。勝てたことは良かったけど、たくさん課題が残る試合」と満足感はなかった。

 注目の進路についても、プロ挑戦か進学かは明言せず、熟考する意向だ。「いい投球ができれば、プロに行ける自信になる―。そういう気持ちで臨んでいた。最終的に9回で2失点。実力が足りなかった。どこも特に自信はない」と慎重。しかし、中日の米村チーフスカウトは「完成度という点では(中京大中京の)高橋より高い。勝てる投手になってきた。(プロ志望届を提出すれば)1位は間違いない。3、4球団は競合するんじゃないか」と高く評価した。

 もちろん進学したとしても、いずれはプロで活躍することを目標とする。小学生時代は文集に「プロになりたい…というか絶対になる」と記した。中学3年時に夏休みの課題として応募した「家族へ思いを届けようプロジェクト」で兵庫県内の特別賞を受賞した際も、「プロ野球選手になって必ず親孝行します」というメッセージを両親に送った。

 理想の投手像は昨夏の甲子園で星稜高で準優勝した奥川(現ヤクルト)だ。奥川の三振集などの動画を見て「マジで神やわ」と感嘆するほど憧れる。「球数も少ないし、長いイニングを投げても球威が衰えない。メンタル面であったり、全てが備わっている投手になりたい」。近い将来、必ずプロで活躍する―。その姿を野球ファンも待っている。(伊井 亮一)

 ◆中森 俊介(なかもり・しゅんすけ)2002年5月29日、兵庫・丹波篠山市生まれ。18歳。福住小3年時に軟式の「多紀野球少年団」で野球を始め、篠山東中では軟式野球部に所属。3年夏からボーイズリーグの「三田ボーイズ」でもプレー。明石商では1年春からベンチ入り。球種はスライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリット。182センチ、87キロ。右投左打。

試合詳細
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