【東京六大学】慶大、王手…真夏の早慶戦で初タイブレーク決着!16日全勝Vだ

スポーツ報知
10回2死満塁のピンチを無失点で切り抜けた慶大・生井(右手前)はこん身のガッツポーズ(カメラ・泉 貫太)

◆東京六大学野球 第6日 慶大5―3早大=延長10回タイブレーク=(15日、神宮)

 史上初の“真夏の早慶戦”は、早慶戦初のタイブレーク決着となった。慶大は10回表、無死二、三塁から代打の代打で起用した橋本典之外野手(3年・出雲)が中越え2点三塁打を放って2点勝ち越し。開幕4連勝を飾った。慶大は16日に3戦全勝の法大と対決。勝てば全勝での優勝が決まる。

 3―3で迎えた延長10回表。無死一、二塁から始まるタイブレークで、慶大に思わぬチャンスが転がり込んできた。バントのために送り込んだ代打の2球目にパスボールがあり二、三塁に。ここで、堀井哲也監督(58)が動いた。代打の代打。開幕から2試合は先発で5番に座っていた橋本典を指名した。

 「送ったあと、どこで橋本を出すか考えていたが、ここが勝負だと判断しました」と堀井監督。早大の3番手・山下に対し、1ボール1ストライクから打席に入った橋本典は、ファウルで3球粘るなどタイミングを合わせ、自身への7球目となったチェンジアップをミートした。「少し崩されましたが、食らいつきました。芯で捉えることができ、いい打球になりました」。懸命に背走する中堅手の頭上を越え2者が生還。酷暑の中の熱戦に決着をつけた。

 1試合のみの早慶戦は、特別な一日になった。この日は終戦の日。正午にそれぞれのベンチ前に整列し、全員で黙とうをささげた。「今年はコロナというものもありましたし、野球ができる世の中の素晴らしさを感じています」と堀井監督は話した。

 苦しみながらも開幕4連勝。「チームの目標は、早稲田に勝つこと。1勝をもぎ取るという強い気持ちで戦いました」と橋本は達成感に満ちた表情を見せた。劇的な内容で宿命のライバルを倒した慶大が、優勝へ向けて加速を強めた。(浜木 俊介)

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請