営業マンボクサー佐川遼、6回残り1秒でダウン奪いV2 試合後はちゃっかり商品PR

竹本雄利(左)から6R・TKO勝利した佐川遼 
竹本雄利(左)から6R・TKO勝利した佐川遼 

◆プロボクシング 日本フェザー級(57・1キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇佐川遼 KO6回3分9秒 竹本雄利●(13日、東京・後楽園ホール)

 プロボクシングの“聖地”後楽園ホールで、2月27日以来となる有観客興行が行われ、日本フェザー級タイトルマッチは王者・佐川遼(26)=三迫=が同級9位・竹本雄利(24)=クラトキ=に6回3分9秒、KO勝ち。2度目の防衛に成功した。敗れた竹本は、和歌山県のジムから50年ぶりの日本王者誕生とはならなかった。戦績は佐川が10勝(5KO)1敗、竹本が8勝(4KO)2敗1引き分け。

 7月の興行再開以降、後楽園ホールでは5度目の開催にして初の有観客興行となり、385人が入場。佐川は初回から自分の距離を保ちながら有効打を放ったが、ノーモーションで仕掛けてくる竹本の左に鼻血を出す場面も。それでも、5回を終えた時点で3人のジャッジはいずれも佐川優位に(48―47、48―47、49―46)。

 それが後押ししたのか、起爆剤となったのか、6回、佐川が強烈な右ボディーを打ち、鮮やかな右カウンターを決めた。相手の反撃を許さず、さらに強烈な右を決めると、竹本の体が一瞬グラリ。なおも連打の後、えぐるような右ボディー。残り10秒の拍子木が鳴る。さらにボディーを重ねるなど猛ラッシュを見せると、竹本は立っていられない。ダウンだ。10カウントでゴングが鳴り、王者がV2を決めた。

 「お客さんが入った興行が再開して、そこでKO勝ちできた。結果として一番うれしい形で終われた」と佐川。同時に「駆け引きが少なくて出たとこ勝負だった。竹本選手は自分の入り際を狙ってきて、恐怖心もあった。警戒しすぎました」と反省も忘れない。前半、わずか1ポイントリードでジャッジ2人は初回を相手につけていた。「見栄えが良くなかったのかな?こういう戦い方じゃダメということ。勝って課題も見つけられたので、また成長できる」と前向きにとらえた。

 佐川の仕事は製菓会社「コロンバン」の営業マン。会場には小澤俊文社長を初め、役員、上司、同僚が応援に駆けつけた。同社の公式サイトには「彼(佐川)の試合にはコロンバン社員が大勢行って一丸となって応援する」と記してあり、ボクシングとの両立を約束している。試合後、リング上でお客さんに「お土産として(コロンバンの商品を)買ってください、と言いたいところですが、こういう時期なので、通販で詰め合わせでも買ってください」とちゃっかりアピール。試合後の記者会見では「社長、専務、部長ら皆さん来られていたので、営業しておかないと。使命みたいなものです」と、ボクシングと営業の両立を貫いていた。

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