【東北】聖光学院“夏の東北”最強V…甲子園組3校撃破…斎藤智也監督「いい形で送りだそう、と。やられた、こんちくしょう、と」

優勝した聖光学院ナインはマウンドに集まり喜びを爆発させる(カメラ・大好 敦)
優勝した聖光学院ナインはマウンドに集まり喜びを爆発させる(カメラ・大好 敦)

◆高校野球代替大会▽東北決勝 聖光学院8―0仙台育英(12日、石巻市民)

 決勝で聖光学院(福島)が仙台育英(宮城)に8―0で完勝して優勝を飾った。先発したエース右腕の舘池亮佑投手(3年)が5安打7奪三振の完封劇。4番・畠中子龍一塁手(3年)が3回の先制打など、4打数2安打2打点と活躍した。今夏は磐城(福島)、鶴岡東(山形)、この日の仙台育英と甲子園交流試合に出場する東北勢3校から勝利。“心の甲子園”と評した今大会を勝ち抜き、3年生にとって最後の試合で頂点をつかんだ。

 スタンドへあいさつを終えた聖光学院の選手たちが笑顔をみせながら、抱き合って最後の勝利の喜びを分かち合った。3年生にとって高校野球最後の試合となる決勝で、昨秋東北王者の仙台育英に8―0で勝ち、“夏の東北大会”を優勝。斎藤智也監督(57)は「選手たちがやりきってくれた。1番いい終わり方をしてくれてうれしい」と振り返った。

 甲子園の土を踏むチームへ、何かを伝える戦いをしてきた。県大会準々決勝で4―2と勝った磐城、今大会準決勝で2―1サヨナラ勝ちした鶴岡東、この日の仙台育英の3校は甲子園交流試合に出場する。斎藤監督は「甲子園で戦うチームと試合をするなら、いい形で送りだそう、と。やられた、こんちくしょう、と思わせたほうがいいかと思った」と考えを明かした。

 この試合も3回に畠中の中前適時打で先制すると、5回は相手が4四死球と乱れたところを逃さず、3安打を集めて一挙6得点。先発の舘池は走者を三塁まで進めたのはわずか1度の力投で完封と、すきをみせずに勝ちきった。「自分たちの野球をしっかりやって、何かを感じてもらいたかった。技術だけじゃない、チームのつながりや雰囲気を出せたと思う」と畠中。自分たちは立ちたくても立てない聖地に臨む選手たちへ、全力で思いをぶつけた。

 夏の甲子園は中止となったが、内山連希主将(3年)が「この大会が自分たちにとっての甲子園」と話したように、チームにとって“心の甲子園”を戦い抜いた。7日の県大会決勝、10日の東北大会準決勝と短期間で2戦連続完投していた舘池は、「肩や肘が使えなくなってもいいから全力で投げきろうと思った。自分たちの夏を最高の形で終えられて良かった」。昨秋は県大会初戦で敗れたチームが、今夏は県大会&東北大会を制覇。指揮官が「もうちょっとこの子らと野球をやりたいな、と思う」と話すほどたくましく成長した。甲子園のない特別な夏、聖光の選手たちは最後に白星を手にして幕を下ろした。(有吉 広紀)

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